My恋歌ポイント
着てはもらえぬセーターを
寒さこらえて編んでます
わたしの恋歌は
都はるみさんの「北の宿から」です。
(あーもっとかわいい歌を送りたかった‥‥)
当時小学生だった私は
テレビの歌番組で流れる曲を、
弟とふたり、大声で
片っ端から歌っていたものでした。
そんな時出会った「北の宿から」。
「着てはもらえぬセーターを
寒さこらえて編んでます」
という歌詞には、ただならぬ大人の世界を感じて、
小学生としては精一杯の感情を込めて
(寒さこらえてる風など)歌っていました。
いま思えば、最後の
「あなた死んでもいいですか
胸がしんしん泣いてます」
のほうが衝撃的だと思うんですけど、
こちらは難しすぎたのでしょうか、
あまり記憶にありません。
思春期になって好きな人ができて、
夜、その人のことを想うときに
この歌が出てきて、
一気に未練にまみれる女心へ。
まだなんにもはじまってもいないのに、
ひとりこらえる女となって、
数々の片思いを乗り越えたのでした。
自分でも
「なんで『北の宿から』やねん」
と突っ込まざるをえない、
残念なわたしの青春の恋歌です。 |