My恋歌ポイント
ああまただまされると思いながら
ぼくはどんどん堕ちて行く
うまく行く恋なんて恋じゃない
世良公則さん、原田真二さん、そしてCharさんが
ロックな御三家だったころ、
わたしはちょっとおマセな小・中学生でした。
近くの河原の土手で何時間も話しこんだ初デートも、
学校帰りに自転車で
二人乗りして送ってもらった帰り道も、
校舎の屋上へ続く階段で時間を忘れて過ごした時も、
とても楽しかったはずなのに‥‥
いつもなにか物足りなく思っていた当時のわたし。
こころトキメく人に告白したり、たまには告白されて、
中学生なりにちょっと背伸びしたデートを楽しみながら、
ほがらかな恋愛にどうしようもなく物足りなさを感じて
自分からサヨナラしてしまう。
こんな恋は順調すぎる!
という思いがぬぐいきれない。
もっと、気絶するほど悩ましい思いをしなくちゃ
ホントの恋とは呼べないんだから‥‥。
御三家の中でも、個性派のCharに夢中になり、
でも、英語の歌詩の曲では意味がイマイチ理解しきれず、
結果、Charさんではなく阿久悠先生作詞のこの曲が
わたしの恋心に静かに居座り続けたのでした。
二十歳前後の恋の思い出は、
わりとだめんずうぉーかーだったけれど、
なんか、そのうまくいかなさ加減に
この歌詞で歌われた恋のカタチを求めていたような、
恋の渋みや苦味を味わうことへの優越感と焦燥感。
今といなれば、ほろ苦くあまい思い出です。
よく歌詞をながめて見れば、
とても美しい年上の女性に翻弄される男の子の歌ですが、
中学生のわたしには、
読解力がたらなすぎだったのですね。 |