My恋歌ポイント
ふたりでドアをしめて
ふたりで名前消して
当時小1だった私は、もちろん
この歌詞の意味などわかりませんでしたが、
どうやら大人には、
何も言わずに別れなければならない時、
というのがあるらしい‥‥とか、
「名前消して」って、何だろう?
と、謎だらけのまま、
元気よく、くちずさんでおりました。
そして時は流れ、大学時代、
半同棲のような状態だった、
ボーイフレンドの下宿を出てゆく時、
頭の中には、この曲のイントロ、
「♪チャッチャチャラ〜チャチャッ、ドン」
が、流れはじめました。
消すべき名前は書かれていませんでしたし、
「ふたり」ではなく「ひとり」で、ですが、
あの洗濯機の横の、
ドアをしめた日が、懐かしいです。
この曲のテンポ良い明るいメロディーと、
尾崎紀世彦さんの力強い歌声が
鳴り響いていたので、別れの哀しさよりも、
なんとも清々しい気持ちでした。
また、この曲を聴くと、
この曲がレコード大賞と
歌謡大賞をダブル受賞した頃の、
歳末で活気あふれる、
昭和の商店街風景などが思い出されて、
それもナカナカ感慨深いです。 |