いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

野球部の彼は、
主人公と同じ名前の幼なじみでした。
(投稿者・みなみ)

『タッチ』
 歌/岩崎良美

 1985年(昭和60年)
 

My恋歌ポイント

 呼吸を止めて一秒
 あなた真剣な目をしたから

サザエさんのあとに始まるアニメ「タッチ」。
その主題化が流れると、
鼓動が早くなって耳まで赤くなるのを
家族に知られないように必死でした。

野球部の彼は、
主人公と同じ名前の幼なじみでした。

一緒に帰ったある日の別れ際、
突然向かいに立ちはだかった彼が
わたしの両肩に手を乗せました。

多分、時間にしたらこの歌同様
「1秒」くらいのものだったはずですが、
とてつもなく長く感じられました。

歌というよりも
アニメのストーリーの方かもしれませんが、
この歌が流れる度に高校3年生のわたしは
「わたしたちの歌だ…」
と身悶えしていたのでした。

歌詞は完璧に覚えているのに、
いまだに人前では歌えない照れくさい歌です。

なんて、ういういしい投稿でしょう。

名曲『タッチ』の、あの前奏を聞いただけで、
鼓動が早くなるなんて!
耳まで赤くなるなんて!
こっそり身悶えしていたなんて!
かわいいなぁ。

でもそうですね、
たしかにあのイントロには、
なにかこう‥‥
思春期の微妙なところを刺激するような、
心をざわつかせるものが、ありますよねー。
沸きます、疼きます。
ほんとうにすばらしい、名アレンジ。

それにしても、
野球部のタツヤくんに恋をして、
ペンネームが(みなみ)。
‥‥うつくしい投稿だなぁ。
おみごと。

自分だけが意識する、
自分だけが顔が赤らむこと。
わかります。ものすごくわかりますけど、
この、ご投稿のエピソード!
ドキドキ来ちゃいますね。

なんですと!
彼が肩に手を置いたですと!

うへぇぇぇぇ。

アニメの主題歌が
アニメと切り離しても
かっこいい歌謡曲として存在し、
それがなおヒットした、
「タッチ」はそういう曲の
走りだったような気がします。

すごいすごい、
「タッチ」、
ダブル・ミーニングで
恋の経験とつながってるなんて!
何度も読み返しちゃいましたよ。

「一緒に帰ったある日の別れ際、
 突然向かいに立ちはだかった彼が
 わたしの両肩に手を乗せました。」

って!
それタッチ超えてる! つかんでる!
「で、次の瞬間はどうなったわけ?」
と思ったんだけど、
1秒だけ‥‥???
とうぜん「チュッ」じゃないかと
思ったんだけどなあ。ちがうのちがうの?
ぼくの頭のなかでは、
勝手に夕陽にシルエットの二人が浮かびました。
もちろん土手です。川沿いです。
古いでしょうか。それとも永遠でしょうか。

ところで岩崎良美さんは
岩崎宏美さんの妹さんですよね。
姉妹で歌手。しかもすごく上手。
倖田來未とmisono。
石野真子といしのようこ。
安田祥子と由紀さおり。
こまどり姉妹。
さかのぼりすぎました。

そして、
『タッチ』といえば、もうひとつ、
忘れてはならない要素がありますね?
ありますよね? ね?
いや、ひょっとしたら、
その要素を重んじているのは
ぼくだけかもしれませんが‥‥。

そう、
『タッチ』といえば、応援歌ですよ!
高校野球の応援席からブラスバンドが
演奏する応援歌の定番として
いまだ奏でられ続けている『タッチ』。

♪呼吸を止めて一秒
 あなた真剣な目をしたから〜
『かっとばせー、ス・ズ・キ!』
というふうに、つかわれてるわけです。

高校野球における
『タッチ』と『ねらいうち』と
『どか〜ん』は、
いつの時代も忘れられることなく
次世代へと受け継がれていくのです。

‥‥ということを思っているのは
ひょっとしてぼくだけでしょうか?

投稿文の「身悶えしていたのでした」
という一文が、なんともしびれます。
それでは、また、次回ー。

2011-09-14-WED
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