My恋歌ポイント
夜更けでごめんね 泣いててごめんね
これっきりでよすわ 一度いうわ
好きです あなた
背伸びして頑張って
洋楽を聞いていた中学生時代。
大学生の兄姉がいる同級生が、
さだまさしや中島みゆきを
教室に流行らせました。
誰でも見れるテレビよりも、
ラジオに慣れた彼らが
とても大人っぽく見えたものです。
ラジオの世界はとても楽しそうで、
ちょっといやらしくて魅力的でした。
深夜なので眠くて眠くて、
せめてカセットをB面に変えるまで
一時間だけ頑張ろうとするのですが、
ボタンに指をかけたまま
寝ちゃう事もしばしば でした。
そのラジオで流れた曲だと思います。
横で寝てる彼を起して欲しいのとか、
今から行くわとか、
刺激的な歌詞にドキドキでした。。
「好き」という言葉は
あの頃の私たちにとって、
とても特別で
本当に大事な相手に
そっと伝える宝物みたいなものでした。
それなのに、恋を終らせる為に
「好き」を使うなんて!
と、友達と盛り上がりました。
自分だったらどうするか、
熱く語り合いましたが、
誰一人、言われる側の身にならなかった
(なれなかった)事はご愛嬌です。
ラジオ文化、A面だけのオールナイト、
大人の恋には謎がいっぱい。
恋を言葉で説明しようとしていた、
恋に恋していたあの頃。
新しい世界を覗き見て
戸惑っている私たちにとって、
みゆきさんは自由な大人のモデルであり、
大人の世界の案内人でもありました。
大人になったものの
幸か不幸かこの歌のような
シチュエーションには遭遇せず、
あの頃のシミュレーションは無駄になっています。
‥‥今のところ。 |