My恋歌ポイント
愛ってよくわからないけど
傷つく感じが 素敵
中学2年生のとき、
クラスで仲の良い男女のグループがありました。
グループのなかで、
女子Hは男子Fのことが好きで、
その男子Fは女子Kのことが好きで、
その女子Kは男子Mのことが好きで、
その男子Mは私のことが好きで、
その私は男子Sのことが好きでした。
Sの好きな人はよく分からなくて、
私のことが好きだという説もあった一方で、
グループ外の、学年いち飛びぬけた美人の子が好きだ
という噂もあって、
私にはその噂の方が本当に思えた。
その美人の子は、ひと学年上の
ちょっと悪っぽい先輩と付き合っていました。
つまり、
H→F→K→M→私→S→(美女 or 私?)
という、グループの全員が片思いの、
みごとな6角関係だったわけですが、
誰もはっきり告白するという行動にでたりしないし、
男子同士、女子同士の友情が壊れたりもせずに、
青春のひとときを、
せつなくも楽しく、共に過ごしました。
Sの好きな人を知りたいけど、訊くこともできず、
もしも私を好きだとしても、
だからってどうしていいのかも分からず。
その頃に何度も何度も繰り返し聴いたのがこの曲です。
短いイントロが、せつなくてせつなくて。
結局Sとは一年後に付き合うことになるのですが、
付き合ってみたら全然楽しくなくて、
あっという間に別れました。
まさに、
愛なんてさっぱり分かっていなかったあの頃の私。
余談ですが、
「笑っちゃう 涙の止め方も知らない
20年も生きて来たのにね」
という歌詞を聴くたび、
二十歳になったら人はもっと大人な恋をするのかな、
と想像していました。
実際は全然でしたけどね。 |