どっぷり文通経験者です。
青春の日々は
文通とともにあったと言っても
言いすぎではございません。
「学習雑誌の文通友達のコーナー」。
なつかしいですねー。
個人情報にきびしい現在では
考えられないことですが、
「ペンパル募集!」みたいなコーナーに投稿すると、
住所と実名をばっちり載せてくれたのです。
ぼくの場合はそのコーナーではなく、
中学卒業の引っ越しをきっかけとした
文通のはじまりでした。
熊本から福島へ。
「そちらは最近どうですか」
「きょうこんなことがありました」
何気ない便りに想いをまぜこみ、
手紙を書き続けた約2年半。
自転車に乗って学校から帰ると
郵便受けを真っ先にのぞき込むのが習慣でした。
そこに「それ」があったときのうれしさ!
封書の重さ、宛先に書かれた文字の癖、
封を切る前のどきどき。
ぜんぶまるごとありありと
前日のことのように覚えています。
それが終わったのは高校3年のある日でした。
返事の間隔がやけに長くなったなぁと
思いはじめたある日の手紙に。
「いま、大学生の人とおつきあいしています」
ぼくがこうして、
なんとか文章を書くことを仕事にできているのは
まちがいなく、あのころの文通のおかげです。
「相手にきもちを届けるにはどう書けば?」は、
そのときに多くを学びました。
というわけで、
(ノンノン)さんの投稿に刺激され、
どさくさにまぎれるかたちで、
まさかの、
(ノンノン)さんより長い投稿をしてしまいました。
ごめんなさい。
もうしません‥‥とは言い切れません。 |