いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

降り注ぐライトの中で
今日も恋の歌をうたっています。
(投稿者・有翼)

『氷雨』
 歌/佳山明生

 1977年(昭和52年)
 

My恋歌ポイント

 唄わないでください その歌は
 別れたあの人を想い出すから

たった2ヶ月しか付き合えなかったけど、
大好きだった4歳年上の彼。
彼は、友達の彼氏のいとこでした。
「もし2組が結婚したら、
 みんな同じ苗字になるのかな!きゃー!」
などと、女子2人は妙な盛り上がり方をしていました。

この曲は、彼が生まれて初めて覚えた歌だそうです。

彼も私も歌が大好きだったので、
アマン、東京ナイトクラブ、ふたりの大阪‥‥
デュエット曲を2人でカラオケ歌うのがいつものデート。
お気付きかも知れませんが、私は20代です。
もともと昭和の歌謡曲が大好きだったわたしですが、
輪をかけて詳しい彼に喜んで欲しくて沢山覚えました。
このコーナーの対象年齢から外れている事は
分かっていますが、掲載されるどの恋歌も好きで
毎回楽しく拝見しています。

私は今、昭和歌謡のバンドでボーカルをしています。
喜んでくれる彼はもう隣にいませんが、
降り注ぐライトの中で
今日も恋の歌をうたっています。

大晦日にふさわしいのかどうなのか、
ことしの「恋歌」をしめくくるのは
この渋い歌でございます。
歌謡曲というか、ムード歌謡というか、
演歌というか‥‥
別れた男を想い出しながら
いいえ忘れたいのと酒を飲み、
傘がないわけじゃないけど帰りたくない、
と、ひとり泣く女が
この歌のテーマです。
外は冬の雨です。まだやまぬのです。

それにしても(有翼)さんの元彼、
しぶい趣味!
そして(有翼)さんもね。
そんな奇跡のカップルにも、
別れが来ちゃったんですね‥‥。
そして
「私は今、昭和歌謡のバンドで
 ボーカルをしています。」
って!
縁ってふしぎ。

「彼が生まれて初めて覚えた歌」
の行で「ん?」と思い、
そこからダダダダダと、
「喜んでくれる彼はもう隣にいませんが」
「降り注ぐライトの中で」まで、
もう拍手を送るしかない、みごとです。
大晦日にこんな文を読むことができて
うれしいです。ありがとうございます。

来年もこの委員会は続きますので
20代の(有翼)さん、
これからもぜひこのコーナーを
覗きにきてください。

(有翼)さんのバージョンを思い浮かべつつ
2011年最後の熱唱を
わたくしも氷雨と決めました。
じゃ、カラオケいってこー。
みなさま、よいお年を!

そう、「40代の方のための‥‥」
みたいな言い方をしてますけど、
ほかの世代の方にも
ぜひ、ご参加いただきたい。

恋の思い出と、くちずさめる歌があれば
誰もが「恋歌くちずさみ委員会」です。
(かといって、我々が最新の流行歌に
 ついて行けるかというと
 ちょっと微妙ではありますが‥‥)

それはさておき、この投稿、
なんていうか、ハッピーエンドですよねぇ。
わずか数行のあいだに
時間や時代がひょいっと超越する感覚は、
このコーナーならでは。
年末に素敵な投稿を
ありがとうございました。

さ、なんだかんだ言っても、
大晦日は紅白でしょう。
つけっぱなしで、ばたばた年越しの準備。

さあさあ、大掃除、大掃除。
ちゃんと終わらせないと、紅白みられないよー。

それにしてもあれだ(会社の机を掃除しながら)、
若い人からこんなすてきな投稿が来るなんて、
年の終わりに、うれしいやねえ!
武井さん、スガノさん、永田さん、
ことしも読者のみなさんには、
お世話になりましたよ。
このコーナーなんてのは、その最たるもので、
とにかくメールがこなくちゃはじまらない。
ほんとにたくさん、送っていただいた。
感謝だ、こころから、感謝しかない。
ねえ、
武井さん、スガノさん、永田さん。
‥‥‥‥いない。
そうか、みんなそれぞれに年越しの準備だね。
じゃあぼくも、このあたりで失礼しますか。

それでは。
来年も、そのくちびるに季節の風とラブソングを。
また会いましょーー!
よいお年をお迎えくださーーーい!
バイバーーーーーイ!!

(まるでお別れのように大きく手を振ってますが、
 あした1月1日も更新します)

あ、ぼく?
ちょっとパリの実家に帰ります。
ボナネー! よいお年を!

2011-12-31-SAT

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