ずーっと昔、家庭のある人と恋をしたことがあります。
当時、携帯電話もなくて、こっちからは連絡できず、
ただただ待ってたっけ・・・
二人で過ごす夜、12時を過ぎると
決まって奥さんからポケベルが鳴り、
それがさよならの合図。
結婚したい、とも
一緒に暮らしたい、とも望まない、
逢えるときに逢えればいい。
一人暮らしの 都合のいい女・・・
それがそのときの私の精一杯の彼への愛でした。
逢うのはいつもわたしの部屋。
でも一度、一緒に行ったスナックで流れたこの歌。
「わたし、この歌すごい好きやねん。
もし、もしも別れる事があったら・・・
この歌を聴いたら、私のこと、思い出してねー!」
なんて、冗談で、
そのときは別れが来るなんて
本気で考えたこともなく、
彼に言ったっけ。
本当に好きだった。
間違ってたけど、あれは、確かに愛だった。
この歌を聴いたら、
きっと私のことを思い出してくれてる・・よね! |