OLだったころ、エアロビクスがブームで
スポーツジムに通っていました。
憧れのインストラクターがいて、彼に会いたくて
足しげく通いました。
ある日、彼が引ける時間と私が帰る時間が
ちょうど重なって
駅まで何気に一緒に歩きました。
別れ際に、意を決して
「いま、つきあってる人いますか?」
と、訊きました。
それをきっかけに
おつきあいがはじまりました。
が、ジムのほかの職員や会員には秘密です。
ジムで会ってもただの一会員として
接するようにするのは
なかなかスリルもあったけど大変でした。
彼は人気があったので、他の女性会員の目が怖く
公にするのはタブーだと思ってました。
平日のジムでは他人のフリ、週末は恋人同士。
当時チャートにあがっていた
スティービー・ワンダーの
この歌を聴いて、彼が
「僕達の関係はPart-Time Loverだね」
といいました。
私は英語の歌詞なんて
ほとんど聞き取れませんでしたから
くわしい意味など知りませんでしたが、
確かにパートタイムでつきあってるみたいだな
と思いました。
(歌詞は今回検索してはじめて知ったのですが
恋歌ポイントに上げた部分が
いちばんマッチしてる気がします)
あることから遠距離恋愛になり、
結局上手く関係が続かず
音信が途絶えて、私が振られた形になりました。
泣く泣く、自分のけじめとして
お別れの手紙を書きました。
彼からプレゼントでもらった
名前入りのペンダントを同封して。
それには彼から返事もコメントもありませんでした。
何年かして、彼から「結婚します」と連絡がありました。
もう一生会うこともないと思っていたけど、
彼のほうにも、私に何かしらの思いがあって
けじめをつけたかったんだろうと
いいように解釈してます。 |