いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

なぜ好きになってくれたのかわからず、
一方的に別れを告げました。
(投稿者・nazi)
『駅』
 竹内まりや

 1987年(昭和62年)
 

My恋歌ポイント

 今になってあなたの気持ち
 初めてわかるの痛いほど
 私だけ愛してたことも

高校1年生の冬。
超奥手だった私は、なんとなく周りに流されて、
告白してきてくれた男の子と
おつきあいすることになってしまいました。
彼はテニス部のエースで
ジャニーズ系のカッコ可愛い感じの人でした。
明るくて男女問わず友達のたくさんいる彼が、
地味〜な私のことを
なぜ好きになってくれたのかわからず、
申し訳ない気持ちと
皆にからかわれる日々から逃げ出したくて、
つきあって3ヶ月。一方的に別れを告げました。
彼にはもっとお似合いの女の子がいるはず。
つきあうってどういうことかわからないし。

それから3年間。
彼は卒業するまで彼女をつくりませんでした。
ちょっとチャラチャラしたイメージだったのも、
3年生になるころには
学級委員をやったりして
真面目な優等生になっていました。

あの時、好きだと言ってくれた気持ちは、
いい加減なものではなかったんだなって、
この曲を聴くと胸が締めつけられます。

『駅』は、一行一行語りたい、
そういう欲に駆られます。
といっしょならなおたのしいのです)

たとえば、なんで「レインコート」なのか、ね。
なんで「ひとつ隣の車両」なのか、ね。
「懐かしさの一歩手前」という心境について、とかね。

そんで、ほんとうにすごい一行が
「私だけ 愛してたことも」だよねー。
だよ、だよ。

猜疑心。どうしてあんなに
とりつかれてしまうのだろう。
私も「混乱」と名づけたい経験、
ございますよ、ほんとに。

しかし、振り返ってみると
いろんな人が
「どうしてあの子がいいんだろう?」
というぐあいで恋しちゃってたことも事実。
自分がいちばんそうだったかもしれないなぁ。

(nazi)さんは、そうなんだ。
自分から先に好きにならないと、
恋愛がはじまらないっていう感じなのかな。
いや、それとも、あまりに相手が
タイプじゃなかったとか?

また自分の話で恐縮ですが
ぼくは「好かれると好きになる」
ということが(ことも)あって、
それはそれでぐるっと回って
告白されたからしかたなくっていうのとも違い
ちゃんと「好き」でした。

あ、いや、それはおとなになってからだ。
学生時代はちがうかもね。
「申し訳ない気持ちと
 皆にからかわれる日々」
っていうのに耐えられるほど
思春期のハートは強くないよねえ。

「駅」はとっても大人の恋愛な気がするけど
こんなふうに高校時代の恋もようと
シンクロしているっていうのも、いいなあ。

投稿のなかの、
「つきあうってどういうことかわからないし」
っていうフレーズがすごく好きです。

そう、そうなんだ。
「つきあう」ってどういうことなんだ?
「おつきあいしてください」って、
そりゃいったいなんなんだ。

たとえ、「つきあってください」と
自分から言い出したとしても、
そりゃぁ、いったい、なんなんだ?

「好きです」で終われば、
まだ、シンプルなのにね、ほんと。

高校1年生のおとなしい女の子にとって、
「皆にからかわれる日々」
というのは、しんどいですよね。それはきつい。

‥‥ものすごく、わたくしごとで恐縮なのですが、
ぼくのこどもは高校2年の男子です。
あの人(むすこ)は、なんだろう、その‥‥
ちゃんと「好き」になったりしてるのかな?
「好きな人とかいないの?」
とさりげなく訊いたりしたんですけどね、
教えてくれないんですよね、あんまり。
なんかふにゃふにゃ言ってますよ。
まあ‥‥当然か‥‥。

あまずっぱい思い出がたくさんある、
まさしくその年齢に
自分の子どもがなっているというのは、
これ、複雑な心境ですねー。
‥‥ああ、すみません、自分の話ばっかり。

むすこがこれを読まないことを祈りつつ、
また次回ーー!
いや、ほんとうにね、
すっばらしい投稿がざくざく届いてるんですよ。

2012-01-21-SAT

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