この「恋歌くちずさみ委員会」では、
どうしても古い歌を
取りあげることが多いのですが。
若い人たちのなかでも、
「ザ・ベストテンが全盛期の頃に
デビューしていたら、
きっとみんながくちずさんだだろうなあ」
と思えるような人がいて、
ぼくにとって、くるりは、
まさにその一番手なのです。
よい歌が多いのはもちろん、
例の「魔法のフレーズ」が
しょっちゅう出てくるんですよね。
かといって、昔の作詞家とも
シンガーソングライターとも違う、
現代的な恋のフレーズ。
『東京』でいうと
「飲み物を買いに行く」あたり。
「まぁいいか」が入るあたり。
尼崎の魚だった彼らが
東京に出てきて、
変わる自分への不安と
変わっていく自分からの惜別を
「あいかわらず」と「上手く話せるかな」という
フレーズを行き来させて
君への手紙のように書いたこの歌は、
山下さんがいうように
いまの『なごり雪』であり、
『木綿のハンカチーフ』である気がします。
そういえば、くるりは
松任谷由実さんとか小田和正さんとか、
「恋歌」の常連ミュージシャンと
やり取りがありますね。
そのあたりも、「恋歌系」なのかも?
ゴールデンウィーク恋歌スペシャル。
明日もつづきますよー。 |