もう、この連載をはじめてから長いので、
コメントする自分の傾向というか、
性質のようなものがわかってくるんですが、
どうやらぼくは投稿された「恋そのもの」よりも
その人の「恋の表現」に
心を動かされることが多いようです。
(山下も、わりとそうかも)
読んで、なんてきれいな投稿だろうと思いました。
とりわけ、自分の恋を恋だと認めるまでの、
自分の思いに耽溺しきらない、
恋と距離感を保つような描写に、
静かな感動を覚えました。
こういう表現をする人は、
こういう恋をするに違いない、という、
ぴったりと腑に落ちる感覚がありました。
そうして、その表現を通して、
当時の感覚が肌を通すように伝わるからこそ、
その恋に「切ないなあ」と共感することができます。
ほんとに、何度も、何度も、
シミュレーションしたんだろうなあ、と。
その立場を完全に想像できているかどうか
わからないのですが、
「かなわないだろうなあ」という
諦観の次元のようなものが
はっきりとひとつ異なるのでしょうね。
で、もうひとつ想像ですけれど、
そういうときに、
「歌」があるというのは、
きっと、救われるのではないでしょうか。
みなさまの、
恋の思い出と、まつわる歌のこと、
まだまだお待ちしています。
どうぞよろしくお願いします。 |