続々と届くハイレベルの投稿。
今回の「物語」もすばらしかったです。
引き込まれました。
「わかる、私にも経験ある」とか、
「ああ、それはちょっと切ない」などと、
ストーリーとの併走を味わっていたところに、
突如としておとずれる、予測を超えた展開の会話。
「あのとき別れてなかったらどうなってたかな?」
「その1年後に別れてたでしょ」
まさに、物語にドライブがかかる瞬間。
ドキドキ。
え? その受け答えはどういうこと?
併走していたはずなのに、
加速するストーリーに、一瞬、
こちらのからだがついていけなくなります。
やがて気持ちを立て直し、セリフの意味をよくよく考え、
追いついてから、こころが踊る。
「そのカラッとしたセリフ‥‥いい!」
グイグイ引き込まれる物語には、
この「追いつけない感」がかならずあると思うのです。
‥‥などと書いていて、ふと思ったんですが、
そのドライブがかかる瞬間ってつまり、
「起承転結」の「転」の部分のことですよね。
(パンダのり)さんは起承転結のことなんて
たぶんまったく考えずに書いてくださったと思いますが、
あります、起・承・転・結が。
やわらかく畳みかけるように終わる物語でした。
この物語のエピローグ、
「私の人生を豊かにしてくれたのは
彼だと今でも大切に思っています。」
の2行も、あたたかくて大好きです。
今回はこのあたりで。
次は水曜日にお会いしましょう。
読んでいただきたい投稿が、まだまだあるんです。 |