『愛が止まらない
 〜Turn It Into Love〜』
 Wink

 
1988年(昭和63年)

 ヤン車に乗ってたし、
 お友達もヤンキーでしたけど、
 かっこよかったし、
 やさしかった。(恋愛体質)
JUST いとしくて 止まらない もう
あなたに ビネツ奪われている

3つ年上の彼とは、
高校2年生の春休みのバイト終わりに、
車から声を掛けられて
(要はナンパされて)知り合いました。
彼は高校を卒業してすぐに
家業を継ぐために仕事をしていました。
「年上」「20代」「仕事してる」。
私から見たらとっても大人に見えた彼。
ヤン車に乗ってたし、洋服や車のセンス、
お友達もヤンキーでしたけど、
かっこよかったし、やさしかった。

初めて、男性から好意を寄せられ、
初めてお付き合いしました。
彼の車では、
よくWinkの「愛がとまらない」が流れていて。

彼がすごく大好きでした。
まさに「愛がとまらない」状態。
ビネツを奪われるというか、考えるとビネツが出るような。
友達にも「大好き!」といつも彼の話をしてました。
彼の友達と、私の友達も付きあったりして。

でも、付き合ってわずか3カ月後に、
私が別の男の子とデートしてるところを、
手をつないで横断歩道を渡っているところを、
彼が信号待ちしている車の中から
発見されてしまったのです。

なんで、あんなことしちゃったんだろう。
正直言えば、自分に好意を寄せてくれる
異性の存在が心地良かったのですよね。
もちろん、本命は3つ年上の彼。
もう、謝りまくりました。
彼は許してくれたけど、
私が高校を卒業して東京に就職するまで付き合ったけど、
それまでのラブラブムードを回復するにはいたらず。

さらに正直言うと、彼と付き合った約1年の間、
デート現場を発見された男の子のほかにも、
3人くらいデートする男の子がいました。
でもね、心は、本命は、3つ上の彼なんです。

「愛がとまらない」なのに、
なんで他の男の子とデートするのか。
それは、彼に会えない週末がとても寂しすぎたから。
彼は日曜日しか休みがなく、
月に2回くらいしかデートできなくて。
バカですねぇ。
今では「恋愛体質」といいますね、こういうの。

いま思い返すと、
あんなにすべてを好きだった人はいなかった。
たくさんの男性と付き合い、結婚し、離婚もした今、
やり直せるなら誰と結婚したいかと問われたら、
初めて付き合ったあの彼です。

たまに懐メロで、「愛がとまらない」を聞くと、
あの頃の切なさと、自分の愚かさを思い出します。
(改めて歌詞を読むと、
 別の彼女がいる彼を好きでたまらない
 って歌なんですけどね)

恋愛体質

その名も(恋愛体質)さんからの、恋多きお話。
たしかに‥‥恋愛体質なのかもしれません。
でもきっと、
いわゆるモテる女性なのだと思いました。
文面からもなんとなくつかめるのですが、
くったくがないんです。
くったくがなくて、正直で、素直で、
あっけらかんと、明るくたのしい。
‥‥モテます。
みんなに好かれて、やきもきさせるタイプなのでは?

そして、強いです、たぶん。
いまはご離婚されているとのこと。
なのに暗さがほとんど感じられないんです。
無責任な言い方かもしれませんが、
(恋愛体質)さんはこの先もくったくなく
たのしい日々を送られるのだろうなぁと思いました。
なんというか‥‥「大丈夫」な感じがしたんです。
勝手な印象ばかりで恐縮です。
でもほんと、失礼ながら、
読みながらクスッと笑ってしまう明るさがあるんですよ。

糸井重里のことば、
「明るいだけで、基礎点40点」を思い出しました。

彼のほかに3人、デートする人が。
すごい、もてもてじゃないですか。
心が散り散りになりそうですが、
ま、お友達、ということだったんですよね。
彼がお仕事してて
月に2回しか会えないのはさみしいなぁ。
そのさみしさがきっと
さらなるもてもてを
呼ぶことになっていたのでしょう。

しかし、そういうことがあったら
ラブラブモードは戻らないんですね。
手ぐらいいいじゃん? だめだよね。
ま、自分に置きかえて考えてみたら
(自分の彼が誰かとデートしてたら)
だめってことがわかります。

ちなみに、私は
おつきあいした人の半数が
ヤンキーです。
町にはもういませんね、ヤンキーは。

(恋愛体質)さんって、
ものすごく、タフ!
体力あるなあ!

ぼくはどっちかっていうと
会えなくて淋しかったら、
とことんその淋しさと向き合うことが大事だと思う、
そんなタイプです。
その「ひとりの時間」はそのまま
恋する相手のことを考える時間。
ほかの何かでまぎらわすことなんてできない。
それが「恋」なんだと、
ずっと思ってるようなやつです。
融通きかないよねえ。

そりゃあそうかも、と
投稿を読んであらためて考えさせられました。

何人もの人とおつき合いする人がいて、
ま、そのこと自体の是非はおいといて、
何人もの人とつき合っているということが
イコール、誰とでも適当におつき合いする、
ということではないんですね。
つまり、何人もの人とおつき合いしていても、
この人がいちばん、というのがあると。
ま、そりゃあ、そうかも。

ふつうは(ふつうはってのもほんとは変ですが)
その「いちばんの人」のために
ほかの人とおつき合いしないわけですけど、
そこは、倫理や文化といったものさしが違ったら、
「別の話」になっちゃうのかもしれない。

それにしても、文中、だれかがさらっと
「おつき合いした人の半数がヤンキー」とか言ってて
あやうくそっちの話を展開しそうになりました。

今年の夏も暑そうです。
夏にかぎらず、みなさまの恋の思い出を、
お待ちしております。

 

2012-08-04-SAT

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