ふと耳に入った歌(の歌詞)が
じぶんのほんとうの気持ちを気づかせてしまう。
そういうこと、ありますよね。
何度も聴いていたはずの歌なのに、
あるとき突然、ひとつのフレーズが
「さくっ」と、ピンポイントで突き刺さる。
あまりのことに息を飲み、言葉を失い、
事態を整理するのにしばらく
時間がかかっちゃうくらいの衝撃を受ける。
ぼくは恋に落ちたと浮かれているところに、
崖から突き落とされるような歌を聴き、
「それ」を体験したことがありますが、
いま、冷静になってみると、
おそろしいくらいにその歌は正しかった。
そもそも、自分ではわかっていたことだから、
突き刺さっちゃったのかなと思います。
たいていひとりでなんとなく聴いているときに
「それ」は起こるんですが、
(ほうせんか)さんの場合、
まさしくその片恋の相手が唄うカラオケで!
というシチュエーション。
目の前に、その人。
そして、その歌が、その人の口から。
「してはならぬ恋」として
ずっと封印しつづけてきた思いが、
突如、堰を切ってあふれちゃった。
そりゃ、泣いちゃいますよね‥‥。
でも、でも!
「今も楽しくて温かい友達関係」。
すてきじゃないですかー!!!
きっと彼女にとっても(ほうせんか)さんは
うんと特別な人なんだと思いますけど、
たとえ恋情が一方通行でも
思いつづけるのは素敵だと思う。
一生続くであろうそんな思いを、
いま、確信できるっていうのは
ほんとうにすごいことですよ。
ところで「さだまさし 片恋」
ということばから、
勝手に古い歌なのかなと思ったら、
意外なことに平成22年の作品でした。