一気に読みました。すてきだなあ。
ジャワ島のあのもったりした空気。
18年前‥‥てことは、
そのころ、ぼく、旅行ガイドブックの仕事で
そのあたりずっと回ってたかも。
最近のジャカルタはもうすさまじい経済成長で
大都会らしいですけれど、
当時は、都会は都会(首都ですから)でも、
どこかのんびりとした感じがありました。
建造物なんかに植民地文化が残ってて、
エキゾチックだった。ゴハンまずかったけど。
そのなかで、そんな恋のものがたりが‥‥。
「自分のこと怪しくないっていう人、初めてね」
‥‥なんとまあ、山田詠美な世界!
しょうじき、ちょっと、うらやましい。
前々回の「よろしく哀愁」の投稿にも
性的な話がありましたが、
(38歳会社員妻子有)さんの話は、
ふしぎなことに、
なんだか一枚の風景画を見るようです。
そのくらい、遠い景色な気がします。
多くを語らない感じが、そう思わせるのかな。
「頼んでも頼んでもくれなかった
日本の連絡先」の、その後。
気になるといえば気になるけれど、
その話は、ま、いいじゃないか、という気もします。
いずれにせよ、だいじな思い出。
次回の恋歌くちずさみ委員会は、土曜日です。
みなさまの投稿も、おまちしてまーす。