たぶん、同じ事実を、
暗くも重くも語れるのだと思います。
あるいは、とりたてて心に残らないような
薄いエピソードとして表すことも。
しかし、いただいた投稿は、
とっても瑞々しくて、鮮やかです。
なんというか、カラッとしています。
たぶん、軽快な文体と、
個々の鮮やかな描写と、
最後のブロックに訪れる大きな肯定と、
そしてなにより、
さっきから頭の中でずっと鳴ってる
佐野さんの『彼女はデリケート』が
(あるいは『HAPPY MAN』が)、
この思い出全体を生き生きとしたものに
してくれているのだと思います。
「昔に戻りたいと思ったことは
一度もないけれど、
わたしにとってあのひとときは
掛け値なしにたからもの」
うーん、気持ちのいい断言です。
ちょっと、『No Damage』聴いてきます。 |