あえて、当人の重みから遠ざかる
素直な感想を言わせてもらいますけど、
いやぁ、おもしろいですねぇ、この投稿。
選曲はもちろん、構成も描写もいいわー。
あ、すいません、深刻なのに。
あらためてそうだなぁと思ったのは、
「人を好きだという気持ち」というのは、
片思いだろうと両思いだろうと、
健全だろうと困難だろうと、
いったん、とにかく「重い」のだな、
ということでした。
だって考えてみると、
それは「思い」のかたまりだものね。
「祈り」とか「念」とかと同じ種類のものだし、
ベクトルは真逆だけれど「呪」というのも
じつは親戚のようなものかもしれないし。
だから、逆説的にいえば、
告白されて脳内にロバート・フリップのギターが
鳴り響くほどの混乱をもたらしたということは、
彼の「思い」がそれほど真剣だと
いうことではないでしょうか。
彼女は彼の「思い」を受け止めて、
きちんと自分の「思い」を返したんでしょうか?
気になるところです。
ところで、我が委員会の師匠にあたる
糸井重里という人が、
「断る」ことについてしばしばこう書いています。
「『断る理由をうまく言えなくても、
断っていい』んです。
提案をする側が強引に、
『なぜ断るのですか。その理由を言ってください』
と相手を泣かせるくらいに詰め寄ったとしても、
『なぜだかわかりませんが、お断りします』と、
提案された側は、言ってもいいのです。
そうでなかったら、『うまく言えない気持ち』は、
なかったことにされちゃうからです。」
なにかのご参考になれば。
さて、恋歌くちずさみ委員会、次回は土曜日に更新。 |