たしかに、通信手段の発達は、
恋のかたちにすごく影響しているかもしれません。
十円玉を握りしめて公衆電話に向かった頃と、
だれもが携帯電話を持っている今とでは、
「すれちがい」の数は減ったのだろうし。
そう、待ち合わせは便利になりました。
遅れたり、遅れられたりしても、
「いまここ」みたいに連絡が取れるから、
待ち時間に「ほんとうに会えるだろうか」
とドキドキしたことや、
「会えないかもしれない」
とすら疑っていたことは、いまは、なくなったかも。
ただ、心がすれちがっちゃうことについて、
以前は、もっと敏感だった気がするんです。
(ともちゃん)と彼が、
携帯電話の時代に恋に落ちたとして、
携帯電話があったから別れなかった、
とも言えないわけです。
ふしぎな巡り合わせ、運とか縁とかって、
そういうことよりもまた別次元の強力さがある。
携帯電話の時代の恋、
はたして数十年後まで、こんなふうに強く
思っていられるだろうかと、自問しちゃいます。
数十年会えなくても、
その存在がこんなに力になってくれた。
そしてそれは、ふたりとも、だった。
つながっていた。
そのことに感動しました。
そういうことってあるんですね。
さて、おとなも夏休みの時期になりますね。
あたらしい恋がうまれたり、すすんだり、
もしかしたらこわれたり、再燃したり、
いろいろあったりして?!
本とCDも、ぜひごいっしょに! |