もう、こういう、
「携帯電話なんてなかった時代は」
みたいな話は食傷気味かもしれないけどさ、
やっぱり、くちずさみ世代は
言いたくなっちゃうのさ。
たとえば、ぼくらは、
その人になんとか会えたりしないものかと、
その人が行きそうなところへ
意味もなく出かけたりしたんだよ。
会えるかっつーの。
街、広すぎるっつーの。
もう、その時代に、好きな人に
どんなふうにコンタクトしたか、
自分でも忘れてしまってるね。
俺と彼女をつなぐものが
黒電話と日本郵便だけで、
いったいどうやって接点を持ってたんだろう。
古き良き、とあえて書いてしまうけど、
コミュニケーションツール未発達時代の
切ない恋愛模様、読み応えがありました。
いまでも大切な関係を保ってらっしゃること、
それはそれで、とてもよいことのように
感じられました。
そう、年をとってからの
古い大切な知人とのつながりについては、
いろんなツールが発達していることの
ありがたさを痛感しますね。 |