『飾りじゃないのよ涙は』
 中森明菜

 
1984年(昭和59年)

強い女を
気取り続けてきたので、
最後に泣いたのは
多分、20年近く前。
(ちろりん)

私の世界が変わる時
私泣いたりするんじゃないかと感じてる


北米在住、もうすぐ50に手が届く恋歌世代の女です。
昔から恋愛があまりうまくなかった私は、
今までずっと一人で、
好きな人ができても、うまくいかないし、
付き合っても長続きしないし、
このまま一人で一生を過ごすのかと思うこともあります。

若い頃から、男を寄せ付けないタイプと言われ続けて、
そんなつもりはなかったけど、
気がつけば仮面を付けて、
本心ではないけれど、
仕事が一番です、みたいな顔をして、
私の人生、男は必要ありません、
みたいな態度を取ってました。
強い女を気取り続けてきたので、
最後に泣いたのは多分、20年近く前。

そんな私の前に、ある男性が現れました。
国籍も人種も違うけど、
一緒にいて、とても心地のいい人です。
自分のことを大ざっぱだと言う彼は、
それでも洞察力が鋭く、
仮面の下の私の素顔が見えていて、
心の中まで見抜いているよう。
彼の言葉の端からそれがわかるたびに、
心臓がドキドキして、足元がグラグラ揺れて、
今にも崩れそうな自分を感じました。

そして、ある日、
一言だけのメールが彼から届きました。

「君のことを思うと笑顔になるよ」

あー、完全に崩れました。
そして涙がポロポロ出てきました。
すごく好きだった人と別れたときも泣かなかった私が、
「何年も泣いたことがない」
と言って友人たちに驚かれた私が、
こんなに簡単に泣いてしまう人間だとは
思いもよりませんでした。

最近の私は
「とっても幸せな私を見て見て」オーラを発していて、
歩く時もスキップ歩調。
何も言わなくても同僚にわかってしまいました。
今、青春のような恋愛を楽しんでいます。

(ちろりん)

♪飾りじゃないのよ涙は、ハッハーー
 好きだと言ってるじゃないの、ホッホーー

そのタイトルやフレーズを目にしただけで
自動的に歌い出しちゃう曲ってありますよね?
若い人たちはどうだか知りませんが、
「くちずさみ世代」には
そういう歌が数多くあります。
我々がいくつかの歌について
「題名を見た瞬間に歌ってしまう」のは、
もう、蛇口をひねったら水が出るようなものです。

♪飾りじゃないのよ涙は、ハッハーー

そんな『飾りじゃないのよ涙は』を
ものの見事に実践したような、今回のエピソード。
投稿のなかの主人公がなんだかかっこよくて、
80年代の明菜さんを勝手に重ねて読んでしまいました。
速い車にのっけられて、
急にスピンかけられたりしたわけではないんですが、
そういうことも書いてあったような気さえします。

♪真珠じゃないのよ涙は、ハッハーー

♪私泣ーいたーりするのーは
 ちがうとーかぁーんじてたぁぁー

いやんもう! このこの!

言ってもいいですか!

彼は、ぞっこんLOVEですね。
それは、自分でも気づかない細かな反応を、
大ざっぱな彼が察知しているところでわかります。
感心があってあってしょうがなくてとまらないんです。

そんなのしあわせじゃないですか。
泣いてください。
恋愛中は、泣いてよし!

ぞっこんLOVEはシブがき隊ですね!
「ZOKKON命」って書くんですよね。
シブがき隊のバックバンドは「シブ楽器隊」ですね!
ああそんなことどうでもよろしい!
スガノにひっぱられました。

「なぜそんなに自分のこと、わかるんだろう?」
というのは、恋に落ちるときに感じること。
逆もあって、好きになると、相手のことが
ふしぎといろいろわかっちゃう。
「こうだよね」って、なぜか、
自信を持って言えちゃう。しかも当たってる。
好きが先で、さびついていたアンテナが
鋭敏になるんでしょうか。
大ざっぱなはずの彼のアンテナも
(ちろりん)さんに出会うことで
反応しはじめたんですねー。ひゅうひゅう。

「飾りじゃないのよ涙は」を
つくったのは井上陽水さん。
よく知っているつもりの歌でしたが
歌詞の後半はまさしく(ちろりん)さんの世界
だったのですねえ。

いいねいいね!
ハッピーハッピー。
こういう投稿をいただくと、
コメントをタイプする指が踊るように動きますよ。
(ブラインドタッチができないくせに)
委員たちのコメントもみんなはしゃぎぎみで、いい!

「一緒にいて、とても心地のいい人です。」
最高でしょう!
そう言えるパートナーって、
ほんとにもう、かけがえのない人です。
それに尽きるとさえ思います。
機嫌よく、心地よく。
(ちろりん)さん、おめでとうございます!
よかったー。
その青春、しっかり謳歌してください。

寒い日が続きますが、どの投稿もホカホカですわー。
次は水曜日にお会いしましょー。

2014-01-11-SAT

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