こんなにもみずみずしくつづられた文章が生まれた
おばあちゃんのお話は、
どんな感じでご本人から語られたのでしょうか。
すこしずつ、何度かにわけて?
思い出すようにときどきぽつりぽつりと?
ゆっくりお酒をのみながら、たっぷりと?
初恋の人は、
淡いままそこに残っているかもしれないけれど、
そのあとのおばあちゃんとおじいちゃんが
なかむつまじくいたというのがすばらしい。
みんなはひとりで生きてるんじゃないんですもの。
こころに秘めたもの、
いまじゃ笑い話になってしまうもの。
人生はあんがい長く、
恋にはいろんなことがあるわけで、
それだから、私たち子どもがいま
生きているんですよね。
まぁまぁ、いろんなことがあったよ、って
おばあちゃんになった私の話を
孫は聞いてくれたりするのかなぁ? |