心の奥からにじみ出てくるような自分の声と、
振る舞いの基軸となる理性的な自分の声と、
ほどよく分かれて対話する様子が、
男子には絶対描けない
少女マンガの何気ない一場面みたいでした。
「この気持ちは認めない方向で
いきましょうと決めました」なんて、
それだけで短歌みたい。
切ない思い出が、
いままさに生々しさを揮発させて
結晶みたいに変わっているころでしょうか。
まじめで、がんこな自分と、
辻褄の合わない自分と。
どっちかがほんとうに見えるけど、
どっちもほんとうの自分なんですよね。
建前っぽいこと、理性的なことが、
取り繕ったウソだなんて、
そんな単純なものじゃないもの。
ところで、サザンとブルーハーツの
『シャララ』は知ってるけど、
スピッツの『シャララ』ってなんだっけ?
と思ったら、シングルのカップリング曲。
(アルバム未収録曲を集めた『おるたな』にも収録)
裏表なくきちんと挨拶する自分を
ふっとばしたいと短く乱暴に歌うロックな曲でした。
でも、スピッツならではの繊細はともなっていて、
この投稿にぴったりだなと思いました。
ええと、このシングルのジャケットは
なかなか素敵な絵だな。 |