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 『交差点』
 長渕剛

 
1982年(昭和57年)
 アルバム
 『時代は僕らに雨を降らしてる』収録曲

2ヶ月ほど経って、
彼にメールしました。
結婚しよ。
(はなうた)

愛の道しるべ探し
たどりついた悲しい交差点


大学生の頃、彼と知り合ったときには
私はほかの人と付き合ってました。
サークルで知り合い、一緒にバンドを組んで
いろんな音楽をともに感じるうちに、
彼の内面の優しさに惹かれるようになっていきました。

「彼氏と別れようかな」
そういった私に聞かせてくれたのがこの曲。
交差点をわたってしまおうと、
この人が待ってるかどうかわからないけど
とにかく向こう側に行ってみよう、
そう決心して、彼とは別れることにしました。

お互いを大切に思う関係になるまで、
結構時間もかかりましたが、
それから3年半、幸せな時間をすごしました。
そして就職して世間の荒波にもまれだす頃
ありがちな感じで別れたんです。
共通の友人の結婚式で再会したのがその3年半後。

特に会話を交わすこともなくその日は終わったのに、
大切なものはここにあったんじゃないか。
そう思うとそわそわしてしまって。

それから2ヶ月ほどして、彼にメールしました。
「結婚しよ」
それだけ。
「うん、しよしよ」
!!!

まさかの返事でした。
なんにも言わずに待ってくれてたみたいです。
一度目にたどり着いたのは悲しい交差点でした。
そこは通過点だったんですね。

結婚してまだ8年、
今でもイヤって言うほどいろんなことがあって
くじけることも何度もあったし、
まさに今も苦しいさなかですが、
やっぱり彼のことを好きなんだろうなぁと思います。
愛の道しるべが、どうかこの先
幸せに向いていますように。

(はなうた)

!!!
びっくりしました。まさかの「うん、しよしよ」。
軽い、うれしい、ああ、いいなぁ。

1度目に着いたのは、ゴールじゃなくて
通過点、ということがあるんのですね。
なんでも結論を早めるのをやめてみようかな、と
思いました(せっかちなわたくし)。

「交差点」の歌詞のように、
もう離しはしないから、と
何度でも思えればいいんですよね。

3年半つきあって、
3年半離れて、
「結婚しよ」
「うん、しよしよ」!
人生のながーい時間の途中で、
すっと書けちゃったタイミングと
ぱっと答えることができたタイミングが、
ぴったり符合したんでしょうね。
すごいなあ。
「勢い」というより、
「満を持して」だったのだろうなあ。

スガノが何の結論を先延ばしにしてるのか
わからないんだけれど、
ベランダの鉢植えの剪定とかでも
そういうことを思いますよ。
一回切っといてよかった! とか。

昔、なんかのCMで、
「世界一短い手紙のやりとり」
っていうのをやってたけど、
これはリアルに
「世界一短いプロポーズとその受諾」かも?
いや、ことばが短いってことだけじゃなく、
その前置きの短さみたいなことも含めて。

その後の日々が
8年続いているということも含めて、
ちょっとしたおとぎ話のように読みました。

「結婚しよ」
「うん、しよしよ」
この、「ノリが共通な感じ」も
いいんだよなー。

びっくりするような電光石火の短いやりとりと、
経過してきた長い長い時間のコントラストが、
とても心地よい投稿でした。

 愛の道しるべが、どうかこの先
 幸せに向いていますように。

ほんとうに。
これを読んでいるみなさんにとっても、
そうありますように。

さて、われわれからも、
ちょっとだけびっくりされるかもしれない
おしらせがございます。

委員4人で春の日に、こういうことを決めたのでした。
ともあれ次回は土曜の更新、
いつものようにお会いしましょう。

2014-04-19-SAT

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