山下と同じく、
ぼくも頻繁に転校していたので
もう、ほんとに、ありありと。
その場所を去るちょっと前って、
なんか不思議な気持ちになるんですよね。
ひょっとしたら、とくに大きな問題も
ないんじゃないかというような楽観と、
ちょっとだけ自分が主役になって
物語が進んでるような勘違いと。
それが、別れを目前に控えると、
あっさり、絶望的な風景に変わる。
新地への不安と、なにより大きいのが、
「自分がいなくなってもここが続いていく」
っていうことに対する不条理さ。
そして、別れの瞬間には、
ただただ悲しくて
あとからあとから涙があふれてくる。
たいていぼくの去り際は、
親の車の後部座席でしたから、
窓からのいくつかの風景をよく憶えてます。
ああ、いかん、俺、
引っ越しの話とスポーツの話は
いくらでも書けるわ!
なにが言いたかったかというと、
転校のときって、自分とその場所をつないで
しっかり別れをしてくれたり、
思い出に残ったりしてくれる友だちがいると
とっても助かるんです。
不思議なことに、それって、
ただ「仲がいい」っていうだけじゃ
ダメなんですよね。
って、また長くなりそうだからやめますが、
大工の彼がいて、ほんとうによかったですね。
しかも、後日談までハッピーで最高です。
投稿、どうもありがとうございました。 |