「伝えない」ことも、
恋のひとつのかたちだと、
ぼくも思います。
ちょっと強めにそう思います。
伝えないことをとやかく言うひとを
うるさいなあほっといてやれよと
思ったりもします。
もちろん伝えることが最上の恋もある。
場合によるんだろうな。
だからそうじゃない恋情もあっていい。

（うりり）さんの恋はそのあと
どんな展開をしたんだろうなあ。

ところで、2014年1月21日のほぼ日手帳。
「ことば」はなんだろう‥‥？

これでした。

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「おもしろい」とか「好きだ」とか
「うまい」という感覚は、じぶんのものだ。
それが他の人びととおおいに違っていて、
笑われたなら笑われればよい。
わたしの「好きだ」は誰にも奪われない。
それは、わたしが、
わたしであるということだ。
私の顔が、腕が、胸が、息が、
「ちがうよ」と言われることがないようにだ。
いま食ったうどんが、うまいかまずいか。
それを決めるくらいの自由は、捨てちゃいけない。
──糸井重里が『今日のダーリン』の中で
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ときどき、ここには、
「好きだけど、好きだからこそ、
　絶対に伝えません」という
決意みたいな投稿が届きます。
もう、それが逆に、
「いま、どんなに好きであることか！」
という表れでもあるんですが。

彼に家庭があるとか、
そういう理由でもないようですね。
いまの同期のいい関係を崩さないように‥‥。
でも、どうだろう、その堰は、
いずれ崩れてしまうんじゃないかなあ。

そのとき、手帳に
どんなことばが記されるんでしょうか。
告げようと、黙ろうと、
叶おうと、破れようと、
それはそれで「あなたの恋」で、
武井さんが引用したことばのように、
「誰にも奪われない」ものだと思います。

小さな光は
気づかれないまま、でも、消えない。
せつないなぁと思うけど、
片思いがいちばんの恋だといえば
そういう気分もあります。

お互いに、大切に思い合えば
それでいい。
わしゃ、そう思う。

いただいた投稿に記されていない
様々な状況や気持ちなども総合して、
（うりり）さんが決めたのが「伝えない」なのですよね。
それについてはもちろん、
誰にも奪われない権利だと思います。

「あなた以上はいない」のに、
その選択をすることは辛いと思いますが、でも、
手帳にそうして彼のことを記していく今も、
きらめく恋の時間なのですよねぇ。
想う、祈る、慕う、諦める‥‥
それでも恋は恋。

その上で、「堰を崩す」という自由もあるわけで。
わからない。
わからないですよね、本人たちにもどうなるのか。

はあー。
と、ため息をひとつ。
いろいろなことを考えた投稿でした。
（うりり）さん、ありがとうございました。