自分からは、片思い。
相手からは、友だち。
よくある、ほんとうによくある話です。
その「よくある話」が、
こんなにまっすぐに語られると
どうにも心に響きます。
それが現在進行形であるというのも、
大きいような気がします。
いまも、彼は、彼女を、
「親友」として見ようとしているのですね。
小沢健二さんの詞はどの作品も一級品で
読むたびに違った響き方をする、
いわゆる「魔法のフレーズ」が
たくさんあるのですが、
この歌もそうですね。
「ああ 君が居た頃のことを思わない」
この「思わない」というのは
どういう「思わない」なのだろうか、など。
また、『夢が夢なら』は、
歌詞が進んでいく心地よさと
メロディーのゆったりとした巡りが心地いいため、
歩きながらの鼻歌に最適です。 |