彼の友だちの振る舞いが
とてもすばらしいと感じました。
そして、その友だちをふくめて、
彼の人間性なのだろうな、と。
曖昧な話になってしまいますが、
どんなかたちであれ、
人が亡くなってしまうということは、
多くの常識的な人の口をつぐませます。
感情の機微を表すことを自粛させ、
本来の欲求を少し奥の方に追いやります。
その礼儀は守られるべきだと思います。
自由を履き違えてはいけないと思います。
けれども、奥に封じ込められた
「ほんとうの気持ち」が
まったくなかったことになってしまうのは
よくないとぼくは思います。
行動に表さなくても、ことばにしなくても、
「ほんとうの気持ち」はたしかにそこにある。
彼の「ほんとうの気持ち」を、
そういう意味で尊重できる人たちが、
彼の世界を守っているのだろうと思います。
そしてその世界の、新しい重要なひとりが、
投稿してくださった彼女なのでしょうね。
投稿を読んで、最初に思い浮かんだのが
さだまさしさんの『償い』という歌でした。
この投稿の話と同様に、
ハッピーエンドはありえないのですが、
最後にすくいのある、哀しくてやさしい歌です。
クリスマスにまつわる投稿は、
これまでたくさん寄せられたのですが、
クリスマスイブという特別な日に、
ぼくらはこのお話を選びました。
それでは、次回の更新で。 |