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今なんて言ったの~♪
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ほかのこと考えて~♪
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(部屋に入って来る)あ、もう歌ってる。
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音源が届いたので再生したら、おもむろに。
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オフコースの「Yes-No」。
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はい。
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きーみを抱いていーいのー♪
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永田さん‥‥。
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好きにーなってもいいのー♪
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きーみを抱いてーいーいのー♪
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心は今 何処にあーるのーーーーー♪
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ぱちぱちぱちぱちー(拍手)。
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さー、はじめましょー。
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はじめましょう。
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目の前に、札がありますね。
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曲名を書いた札が。
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きっちり16枚。
今回のCDの、収録曲です。
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これをいろいろ並べかえて順番を考えるのね。
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ええ。
ですがその前に、
読者のみなさんが考えてくださった曲順について、
ちょっと語りませんか。
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はい、はい、そうですね。
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みなさん真剣に考えてくださいました。
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ほんとに。
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ものすごーく、参考になった。
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ねえ。
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やっぱり、最初と最後をどうするかを
ポイントに考えた投稿が多かったですよね。
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そうそう!
はじまりと終わりの曲について、みんなアツかった。
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じゃあ、ちょっとラジオみたいに、
お手紙を紹介しましょうね。
えーと、ペンネーム(あづみ@山梨)さん。
1番目は「赤いスイートピー」、
最後は「また会おね」。
これだけは、譲れません!
譲れませんってのが、なんかかわいいですねー。
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こちらはペンネーム(いかりんぐ)さん。
わははは、いきなりペンネームで笑っちゃった!
えーと、なになに‥‥?
最後の曲は、キャンディーズの「微笑がえし」。
トリは直感的にこれだと、先に決めていた。
いろいろあったけど、前を見るのだ。
名曲を歌ったら、清々しい気持ちで日常に戻れる。
なるほどなるほどー。
ちなみにラストの曲に関しては、
「微笑がえし」を選んだ方が最多でした。ね?
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うん!
続きまして、(荒井野太)さん。
‥‥あれれ? わたし本名を読んじゃった?!
ゴメンナサーイ‥‥と思ったら大丈夫!
(荒井野太)さんっていうのがペンネームでした。
わかりにくいぞー、(荒井野太)さん。
さてさて、お手紙は?
最後の曲ですが、ここはどうしても、
村下孝蔵の「初恋」でお願いしたいですね。
村下さんの不滅の恋歌は、
結末を飾るにふさわしいと思うのです。
わおー、すてきな思い入れが、たーっぷり!
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‥‥なんか、昭和のラジオの匂いがしてきた。
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永田さんもそういうふうに読んでください。
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無理です。
ふつうに一通ご紹介。
ペンネーム、(n)さんからのお便り。
ずばり、曲順は「発売順」に並べてみました。
このCDを聞くときは、
この曲が世間に流れてた時、自分が何をしていたか、
何を考えていたか、誰と恋をしていたか、
ということを思いながら聞くと思います。
ゆえに、時系列で聞きたい。
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なるほどねー。
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この方はたぶん、
ぼくらと同じカセットテープ世代で、
曲を並べること自体を
ものすごくたのしんでいますよね。
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ほとんどが、そういう方でした。
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そういうみなさんの想いを受けとめて‥‥
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これからわたしたちが、曲順を決める‥‥
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この、重大な作業‥‥
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その口火をおれが切ってもいいですか?
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おお?!
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なにか考えてきたんやな!
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最後の3曲は、こうです。
(ズバンと札を3枚置く)
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‥‥おおーー。
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ちょ、ちょっと待てや!
そんな仏頂面でさっさと置いてから‥‥。
最後はやっぱり「微笑がえし」やろ!
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や、でもスガノさん、
最後の3曲はこの並びだと思う。
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そうだね。
「また会おね」
「微笑がえし」で、ラストは「木根川橋」だな。
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うーん‥‥
「木根川橋」って、知らない歌なんだもん。
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だったら、いま聴いてください(再生)。
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どれどれ‥‥
お、セリフからはじまるんやな‥‥。
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‥‥木根川橋から 水道路抜けたー♪
白髭 神社の 縁日はー♪
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あーー! うるさいうるさいうるさいわ!!
あんたらの歌がうるさいから
さださんの声が聞こえへんやろ!
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(しばらく静かに曲を聴く) |
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‥‥‥‥これは、ええ曲やなあ。
同窓会っていう設定なんですね。
ああ、たしかに最後にぴったりです。
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ね?
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矢野顕子さんの「また会おね」があって、
そこに「微笑がえし」。
これが実質的なエンディングです。
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「微笑がえし」!
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(再生ボタンをクリック)
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春一番がー 掃除したてのサッシの窓にー♪
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ほこりの渦を踊らせてますー♪
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わはははははは!
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おおおおーーー、振り付けが!
振り付けが、つるつると出てくる!
からだがそれを覚えておる!
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このコンテンツ、
いまがたのしさの絶頂かもしれない(笑)。
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このままじゃ、
時間がいくらあっても足りない(笑)。
最後を決めたら、最初を決めましょう!
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最初ね、最初も大事です。
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1曲目はどれにする?
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こうです。
(ズバンと札を3枚置く)
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またあんたは仏頂面で。
‥‥でも、そう。
意外に「初恋」は、
わたしも最初ではないと思った。
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そう、意外に。
メールでも「初恋」が1曲目という人が多かったし、
ぼくらもイメージではそうだったんですよ。
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実際、テーマソングのように歌ってたしね。
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でも、CDのオープニングには、
キラッキラした感じがほしかった。
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そこで、「まちぶせ」。
この曲のイントロは、もう、キラキラです。
ステージの幕があがっていく感じ。
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聴いてみようよ。
イメージしながら聴いてみようよ。
いい?
買ってきたレコードをあけて‥‥。
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レコード(笑)。
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わくわくしながら、そっと針を落とします‥‥。
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(再生ボタンをクリック)
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‥‥‥‥‥‥‥‥わあああー。
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いい!
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いいね。
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キラッキラです。
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石川ひとみさんの歌声の美しいこと‥‥。
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そこに、
「初恋」「赤いスイートピー」と続く、
このCDの豪華な幕開けです。
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すばらしい。
じゃあ、次の曲は?
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「赤いスイートピー」の最後を聴きたいね。
次につながる感じをイメージしたい。
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了解です(最後の部分を再生)。
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うーーん‥‥「木綿のハンカチーフ」は?
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それはもうちょい後かも。
「横恋慕」は?
もしくは、雅夢。
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「みずいろの雨」という線も。
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あ、いい、その高揚感。
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‥‥あかん、これ楽しすぎるーー!(笑)
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だからこのコンテンツ、
いまがピークなんだよ(笑)。
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読者のみなさんも、こうやって
たのしく考えてくれたんでしょうねぇ。
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ほんとにこれは、たのしい作業!
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‥‥次は、これじゃないでしょうかね?
(再生する)
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‥‥‥‥‥‥ん?
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静かにはじまるこの曲は?
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あ、「Yes-No」だ。
これはいいですね、
「赤いスイートピー」をしっかり受け取って、
次に入っていく感じが。
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うん、うん。
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ならばその次に「横恋慕」っていうのは?
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(再生する)
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‥‥‥‥はい。
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はい、はい。
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「Yes-No」のフェードアウトから、
「横恋慕」のピアノへのつながりが
すばらしいのではないかと。
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そしたら、次は明るくいきたくない?
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じゃあ「君のひとみは10000ボルト」。
(再生する)
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へーーーい!
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わはははは。
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ここで観客は総立ち!!
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君のひとみは 10000ボルト♪
地上に降りた 最後の天使♪
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ピークが果てしなく続いている(笑)。
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なら、次の曲も。
(再生する)
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あ、いいね。
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「ふられ気分でRock'n' Roll」!
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だからあれですよ、
このあたりの曲の並びは、
つまり、ダンスコーナーですよ。
ディスココーナー。
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古っ! 表現、古っ!
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フィーバータイム。
そのフィーバータイムが終わったら、
どうしましょう?
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なんとなくだけど‥‥
「あんたのバラード」は?
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(再生する)
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‥‥‥‥‥‥あんたにっ♪
いいっ!
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いいわぁ(笑)。
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すごく、いいっ!(笑)
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理屈じゃないんだなぁ。
このぴったりくる感じは、
実際にかけてみないとわかんないよね。
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で、しっとりしてきたこのあたりで、
「みずいろの雨」はどうでしょう。
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(再生する)
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‥‥うん。
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うん。
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うん。
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いいねえー。
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そして、
「愛はかげろう」がゆっくりはじまる。
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(再生する)
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窓ガラス 流れ 落ちてゆく雨をー♪
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さらに雨つながりで、きれいな曲を。
ASKAさんの「はじまりはいつも雨」
というのはどうでしょう。
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(再生する)
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‥‥‥‥いい。
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このあたりは、あれですね、
この静かな曲の並びは、
チークタイムですね。
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だから古っ! ていうか死語!
チークタイムって(笑)。
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雨のチークタイム(笑)。
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雨のチークタイムのあとは、どうする?
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すみません、ここは、これをいかせてください。
(再生する)
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はい。
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いいねぇ、「木綿のハンカチーフ」。
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これは山下さんが泣いちゃう曲よ。
大丈夫?
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ええと、大丈夫ではないですね。
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ええー、まだ歌詞を一行しか聴いてないのに?
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一行あれば十分です。
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一行で、去来。
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去来。
(※去来=なにかがふいに過去の記憶に触れ、
涙がとまらなくなり会議を中座してしまう様。
恋歌くちずさみ委員会用語)
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山下さんが中座する前に、
次の曲にいきましょう。
‥‥残すところは、つまりこの曲ですね。
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「かもめはかもめ」。
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(再生する)
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‥‥‥‥すばらしい。
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壮大ですね。重厚。
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当時、ニューミュージックの人たちが参加した
芸能界のすごさを感じるね。
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終わりが近づいてくる感じです。
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そして、最初に決めたラスト3曲につながる。
まずは、「また会おね」。
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(再生する)
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‥‥だめだこれ、泣いちゃう。
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スガノさんも、一行で(笑)。
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一行あれば十分や。
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泣きたいときは泣いたらええ。
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でもほら、涙を拭いて!
次は「微笑がえし」だよ!!
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(再生する)
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わははははは!
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あははははは!
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ピークだ、おれたちのピーク(笑)。
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お酒も飲んでないのに(笑)。
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「微笑がえし」を聴き終わったところで、
脱力するんですよみんな、ね。
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ええ。
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そこで、アンコールのように、
エピローグのように、
「木根川橋」が流れてくる。
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(再生する)
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大人になって同窓会で、という設定が、
ほんとにこの場所にふさわしい。
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ちょっとこれは、フルで聴きましょう。
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聴きましょう。
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(みんな無言で一曲を聴く) |
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‥‥(静かに拍手)。
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完璧ではないでしょうか。
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すばらしいのができちゃった。
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やったね。
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カセットテープ世代がね。
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そうそう。
一所懸命考えた曲順でカセットテープをつくった、
あの作業の、すんごいやつですよね、今日のは。
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そう。
すべてはこれにつながっていた。
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やっててよかった。
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ね。
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これはぜひ、シャッフルとかしないで、
この曲順で頭から聴いてほしいですね。
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はい、それはもう、ぜひ。
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‥‥というわけで、決まりましたね。
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決まりました。
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おしゃべりもきりがないので、
そろそろ終わりますか。
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あ、その前にひとつ。
「ナイスな曲順を応募した方にはプレゼントを」
という約束をしたので、その発表をしましょう。
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はい、はい、それはあの方ですよね?
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はい。
曲順をストーリー仕立てで
書いてくださった方がいらっしゃいました。
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思い入れの深さに敬意を表して、
なにかちょっといいものの
プレゼントをお贈りいたします。
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そのメールは更新したとき、
ページに載せておきますね。
「CD曲順ありがとう賞」として。
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ふしぎな賞の名前ですね。
まあ、それはそれとしまして、
ほんとに終わりにしましょう。
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曲順は、決まりました。
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また何かが決まったら、
この広場でお会いしましょう!
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ありがとうございました!
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CD「恋歌くちずさみ委員会」の曲順は以下に決定 |