装飾的皮膜を紙ヤスリで剥がすと、ブリキの小箱が現れる。
これをバーナーの火炎で塗装の記憶すら灼きつくし、 機能を無くした鉄片を拾って組み込んだ。
鋳型に流し込んだ鉄や硝子で、 闇やヒカリのカタマリを創ってきた。
山岳の自然水五トンを巨大な鉄枠に取り込んで、 零下二〇℃の大気で凍らせて創った<水のオブジェ>を、 春の山に見送ったこともあった。
二〇〇九年は、三〇〇立米のコンクリートと、 十三トンの鉄筋でモニュメントを創る KUMA’S PROJECT。
牛、走る。
今年もよろしく。
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2009-01-08-THU