── | 「雨水」というのは ♪雪がとけて川になって流れていきます、 の季節ですね。キャンディーズ。 実際に雪が雨にかわる、 そして川や池の氷がとけて 水になっていく、というのが 雨水でございます。 動物たちが目覚めるのももうすぐ。 別れ話をしたのは去年のことでしたね、と。 恋をしませんか、と、 そんな季節でございます。 |
(笑)。 | |
── | いきなりですが、そんな旬の食材は 「竹麦魚(ほうぼう)」「明日葉」「苺」です。 |
ホうぼう。 |
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── | ホうぼう? ほうボう? 発音はわかりません。 かわいい魚ですよね。 たしか胸鰭がうんと大きくて、 翼みたいについているんですよね。 |
あんまり食べないですよね。 |
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ぼくもあんまり食べないです。 |
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── | 煮付をいただいたことが 一度あるかないか。 |
しかもこの「竹・麦・魚」と書いて 「ほうぼう」と読む自信がないです。 |
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── | そして「明日葉」というのは 八丈島とかで採れる、 食べる葉っぱのことでしょうか。 |
それだと思います。 八丈島料理のお店で食べました。 |
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── | ちょっとローカルな旬でしたね。 そんななか、「苺」でございます! 苺の旬がきました! ちょっと意外な気も。 |
苺って今は年中食べられてますけど 昔はむしろ冬場のものという イメージがありましたよね。 |
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── | 高価なハウス苺が出ますものね。 それで旬のような気がしていました。 |
クリスマスケーキ用に並びますからね。 |
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ケーキといえば 苺のショートケーキみたいなイメージは 昭和の時代にありましたよね。 |
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ありました。 |
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── | あれ? 今の子は違うんですか。 |
いや、うちの4歳のこどもに ケーキ何がいい? って言ったら 苺のショートケーキって。 |
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王道行ってますね! |
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── | それは昭和教育の せいじゃないですか。 |
あははは。 昭和をたたきこんでる、みたいな? でも多分、いわゆる絵本とか 漫画とかのケーキっていったら やっぱり苺のショートケーキ。 ジュースといえば オレンジジュース、みたいな。 そういうのがいまだに残ってるのかも しれないですね。 |
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── | これまで、 「恵方巻きはけしからん」だとか 「バレンタインはどうなのか」とか 言ってきた我々ですが、 苺のショートケーキはいいですね。 なんか、いい気がしますね。 |
これはもう、 受け入れオッケーです。 |
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あの甘酸っぱさと 甘さがちょうどいいんでしょうね。 |
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日本人の好みに合います。 |
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仕事で苺の試食会をしたんですよ。 すごく盛り上がって! |
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── | なんていい会社。 すばらしい試食会! |
とちおとめとあまおうと スカイベリーっていうおっきな苺で、 食べ比べをしたんですよ。 これがものすごい盛り上がりまして。 苺の好みがこんなにあるんだと。 酸っぱいのがいいっていう人もいれば、 甘いのがいいというのもいて。 やっぱりね、おっきいと ちょっと水っぽく感じるとか。 |
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── | でも、ジューシーなのがいいって人も いそうですよね。 |
いるんですよ、いるんですよ。 苺は、あまおうとかが出てきて すごく広がりましたよね、世界が。 |
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日本人、 他のベリー食べないですもんね。 |
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食べないです。 |
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木苺とか食べない。 |
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クランベリーとかね。 |
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── | そうですね、ほんとに。 ちなみに北欧では夏がベリーの旬。 リンゴンベリー、ブルーベリー。 |
むこうの真夏が 日本の春くらいなのかも? |
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── | 環境的にはそうなのかもしれませんね。 ところでハウス苺の話をしていますが 路地の苺ってあんまり出回らないですかね。 東京では、ですけど。 |
2、3年前かな、市が尾に 苺狩りに行ったことありますよ。 こんなとこでも苺が採れるんだと思って。 |
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ハウスでした? |
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あれ? ‥‥あ、ハウスでした。 |
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ああ、やっぱり。 |
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── | 鎌倉からちょっと西に行くとけっこう あるんですよ、苺狩りの場所が。 日当たりのいい斜面はだいたい。 段々畑のようにして。 そして静岡の久能山あたりの海岸沿い。 |
わたくしも! 小学校の修学旅行。 東照宮のお膝元ですね。 |
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苺狩りって盛り上がりますよね。 |
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── | 盛り上がります、盛り上がります。 |
コンデンスミルクのカップ渡されて つけながら食べた覚えがあります。 |
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── | コンデンスミルクを使っちゃうと おいしいんですけど。 それがなくなった時に 急に苺が酸っぱく感じるのです。 |
そうそうそう(笑)。 |
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最初からコンデンスミルクはダメですよね。 |
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一同 | ダメです、ダメです。 |
持ちが悪くなりますよね、味の。 |
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── | さんざん食べて 最後にコンデンスミルクがいいです。 |
うん! 通ですね。 |
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── | コンデンスミルクがないと 酸っぱくて食べられない苺もありますよね。 |
あります。 |
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── | 昔「苺スプーン」って なかったですか。 底が平たくて ちょっとギザギザしてて 先が割れてるの。 |
一同 | ありました! |
お砂糖とミルクをかけて 苺スプーンの背でつぶして食べましたね。 ぐちゅぐちゅって。 |
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── | そうしないと酸っぱいから。 |
あんなに砂糖つけてたんですもんね、 思えば。 |
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── | 砂糖つけてた! じゃりじゃり言うくらいつけてた。 |
しかも小粒、小粒。 |
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── | 小粒で酸っぱかった! |
品種改良が進んだんでしょうね、 |
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すごいですよね。 |
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今考えると昭和の苺は みすぼらしいですよね、なんか(笑)。 |
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昭和ですもの。 |
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昭和の贅沢でしたね。 |
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夏蜜柑もお砂糖かけて食べました。 |
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── | ところで苺の原産はどこでしょう。 『飲食事典』に載ってますか。 ‥‥載ってました。 原産地は南アメリカ。 |
南アメリカですか。 トマトみたいなものですね、じゃあ。 |
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── | 南アメリカはすごい、やっぱり! じゃが芋はやって来るわ、 唐辛子はできるわ、 カカオはあるわ。 |
食べ物の宝庫ですね。 |
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── | 日本で苺が普及したのは、 水田の裏作だったり、 地熱利用であったかくできたりっていうんで、 つくりやすかったんだそうです。 地面があったかいところが 多いから。 |
なるほどー。 |
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── | ということで。 季節のたのしみが「春一番」です。 |
それ、たのしみかしら? |
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── | ま、嬉しいですよね、 ほんとに春だっていう感じが。 「立春から春分までの間に 風速八m以上の強い南風」。 この条件を満たさないと 春一番と言わないわけですね。 |
「春一番」でさきほどのように キャンディーズを思いだす世代と 猪木の物まねを思いだす世代と ありそうですよね(笑)。 |
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── | 両方古いです!(笑) ということで、次回は 「霞始靆((かすみ はじめて たなびく))」。 2月23日にお会いしましょう。 |
2013-02-18-MON |