── | 春といえば霞! |
春霞ですね。 |
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なんか、京都っぽいですね。 春の霞っていうだけで。 |
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── | 春の字が苗字についた 熟女芸能人いませんでしたっけ? 春霞‥‥。 |
春霞? なんか相撲取りみたいですね(笑)。 壇蜜じゃなくて? 最近、二文字で画数が多いと どうしてもそっちに。 |
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── | 「春風うらら」? ちがうな。 「春川ますみ」です! |
いらっしゃいましたね。 |
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── | すみません、季節感のない話題から はじまってしまいました! |
いえいえ(笑)。 じつはこの候、ぼくは俳句を ご紹介したいんです。 |
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おお。 |
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「戀猫の戀する猫で押し通す」 永田耕衣の句です。 |
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── | こいねこ! |
季語が、恋の猫なんです。 |
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あら! |
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── | 猫の恋っていうのは 季語なんですか! |
季語ですね。 いい句でしょう、これ。 上品にお盛んな感じがいいですよね。 |
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確かに、俳句に入ると 恋する猫の鳴き声も 上品に聞こえますね(笑)。 |
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── | あれ、最初知らなくて、 赤子が泣いてるのかと思って。 そのうち気がつきました。 「あ、これは違う」。 |
ケンカしているような声にも 聞こえますよね。 |
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── | 雄同士が争うんで ケンカの声も混じると思いますよ。 |
ほーう。激しいこと! |
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── | 激しいですよ、恋猫。 こんな句を愛でつつ。 |
旬が「鯥」(むつ)「チコリー」「菜の花」。 |
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おしゃれなものが。 |
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菜の花、いいですよね。 京都でいうとね、 春が来たな、っていうのは 菜の花の漬け物で思うんですよ、 やっぱり。 |
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漬け物で! |
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── | 浅漬けですか。 |
そうです、そうそう。 食べたことないですか!? |
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ないです。 |
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── | 食べたい! |
菜の花の漬け物はおいしいですよ。 |
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── | 旬が短いかもしれませんね。 お土産レベルではなかなか出会えない。 |
出会えないですねえ。 |
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出るのも短いですし、 春が来たな、っていうか、 ちょっとほろ苦い味がするんです。 確かにあんまり東京で 食べたことないかもなあ。 |
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── | もっぱらおひたしとかですよね。 |
そうですよね。 菜の花は天ぷら、おひたし。 |
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── | 胡麻あえ、からしあえ。 でも花をいただくというのが なんとも春らしくていいですね。 そのわりには案外調理法が少ない。 |
パスタ! |
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ありますね。 |
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── | 香りや苦味のある野菜は ペペロンチーノ系によく合いますからね。 |
蛍烏賊と菜の花のパスタとか。 おいしかったですよ。 |
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いいですねえ、ワタがまた効きそうで。 |
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── | 生の蛍烏賊、 もうすぐですもんね。 |
去年ぼく、北陸に 4月に行って生の蛍烏賊 食いましたよ。 |
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── | 蛍烏賊、いただくと嬉しいんですけど いちいち背骨を取るのがめんどうですね。 |
ああ、そうですね。 |
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── | 簡単に取れるんですけど、 数が多いのでめんどくさい。 |
ところで菜の花畑って、 わかりやすいファンシーな 風景ですよね(笑)。 |
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いかにも春な。 |
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── | 南房総のあたりにありそうですね。 実際には見たことないんですよ。 |
実際に菜の花畑いっぱいのところを 走ったりすると楽しいんでしょうね。 アイドルみたいに。 |
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どうでしょうね(笑)。 |
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この時期ついつい桜前線とか 梅の方に興味が 行きがちじゃないですか。 でも意外と菜の花畑のガイドとかあったら、 そこを走り抜けたい人も 多いような気がします。 |
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── | 菜の花は視線が低くていいですよね。 見上げなくていい。 |
いいですよね! |
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── | 目より低いところにバァーっとあるから。 きっと舞台っぽく駆け回れるんじゃ ないでしょうか。 「あはははー!」とか言いながら。 |
とくにね、SNSがこんなに普及したとこだと 菜の花畑で写真を撮ると みんな「いいね!」を 押しそうじゃないですか(笑)。 |
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けっこう反応良さそうですよね。 |
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わかりやすく。ふふっ。 |
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── | 「三寒四温」も なかなかいいトピックではないかと。 よく言いますよね。 つまり、まだまだ寒いんですよ。 |
はい。 |
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うん。 |
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── | 三寒四温と言って 自分をごまかしております。 |
気持ちアゲてるだけでね。 |
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── | そうそうそう。 「水ぬるむ」とか言って。 ぜーんぜん! |
励ましてる(笑)。 |
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── | 励ましてますよ、 この頃ってね。 |
まだまだ花見にも遠いです。 |
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そう、よく「寒の戻りがどう」とか 言いますもんね。 |
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言いますねえ。 |
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── | 次回もうちょっとあたたかくなっていることを願いつつ、 「草木萌動(そうもく めばえ いずる)」、 2月28日にお会いしましょう! |
2013-02-23-SAT |