── | 「霜止出苗」。 わかりやすい! もう霜は降りない! そして苗代で稲は育つ、と。 田植えの前ですね。 |
田植えの準備期間ですね。 |
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そうです。 |
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── | そんな季節の旬の魚は 「玉筋魚(いかなご)」です。 玉筋魚って、あまりなじみがなくって。 この「くぎ煮」っていわれる佃煮。 |
玉筋魚の漢字って、 こう、なかなかね。 |
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── | 浅草キッドみたいですね。 |
はっははは。 なぜ、玉・筋・魚。 |
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── | なぜでしょうね。 調べてみましょう。 あ、群れているさまが「玉」で 姿が細く筋のようなので「筋」だそうです。 様々な地方名もあるんですね。 |
え、そうなんですか。 |
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── | 東日本では「コオナゴ」。 西日本では「シンコ」。 いずれも稚魚です。 |
シンコって、新子。 コハダの稚魚もそう呼びますね。 |
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── | ですよね。 |
あ、これ「しらす」にもなるんですか。 |
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── | いろいろな稚魚を「しらす」って呼びますからね。 「カタクチ、マイワシ、 ウルメ、イカナゴなどの稚魚」。 |
うん。うん、うん。 |
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── | ねえ。 地域によっては どれかなんでしょうけど。 稚魚しか食べないのかな、玉筋魚。 |
『飲食事典』には 「稚魚の方が旨い」と書いてありますね。 ちなみに香川県、讃岐国地方には 「玉筋魚醤油」っていうのがあるそうです。 |
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── | しょっつるみたいのですか。 |
はい、まさに。 「玉筋魚一升に塩を漬け込む」と。 |
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── | アンチョビ系ですね。 さてそして、「槍烏賊(やりいか)」! 槍の名前のとおり、細長い烏賊ですよね。 |
「干して『するめ』にも」って書いてある。 |
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鯣烏賊とは別の種類なんですね。 |
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── | でもするめには両方なるの? |
「槍烏賊のするめは特に『笹ずるめ』と 呼ばれ、高級種とされる」 ですって。 |
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── | そういうこととですか! 鯣烏賊のするめは普通で、 槍烏賊をするめにするのは高級するめなんだ。 やるな、槍烏賊。 |
もう、何で食べてもおいしいね。 寿司とか、おいしいね。 |
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ぼく、イカセンターに 時々行きますよ。 |
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── | 何度かその話してますよね(笑)? |
うん、なんか、聞いてる。 |
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── | ぼくは呼子! あそこの烏賊はうまかったなあ。 呼子のフェリー乗り場のところに 即売所があって 泳いでる烏賊を「これ」って言って さばいてもらって、 そのまま刺身や、炭火で炙って 食べることができるんですよ。 |
みんな、烏賊、好きですよね! |
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世界中の水揚げ量の かなりの率、日本が食べてるような。 |
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── | 世界の消費量のほぼ半分を 日本で食べてるみたいですよ。 |
── | 本当にあのただおいしいだけのからだ。 魚‥‥じゃないですよね。何? 烏賊って。 |
海生軟体動物? |
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そうですね、ははは。 |
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── | 烏賊って、シュノーケリングとか やってる時に泳いでくると 本当にきれいですよね。 全身食べられるものが こっちに泳いでくるってどういうことなのかと 感動いたします。ありがたい。 海の中では食べませんけどね。 さて、「たらの芽」! |
これも筍と一緒で放っておくと 大きくなっちゃうんですよね。 やっぱり天ぷらかな、これは。 |
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── | 天ぷらおいしいですよねえ。 一番ですよねえ。 |
そうそう、たらの芽って ちょこっと、取るじゃないですか。 取るともう、そこは来年まで‥‥。 |
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出てこないんですか。 |
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出てこないっていうか、 「一度取った木からも、同年にまた芽は 生えてくるが、次の芽を取ると 株は枯れてしまうので、 一番芽以外は取らないように心がけたい」。 |
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── | 一番芽はいいんだ。 二番芽は食べちゃいけない。 |
はあー。 一番芽のみなんですね。 たらの芽を収穫する人は そこをちゃんとしておかないと。 |
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── | タラの芽って翌年も同じ場所に? これ草ですよね。木じゃなくて。 |
いや、ちょっとね、 木のような感じなんですよ。 |
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── | 木なの?! バナナは木じゃなくて草っていうような ことじゃなくて? |
「落葉低木」なんです。 |
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── | 低木なんだ。はあー。 |
脇から出た芽をプチっと取って食べる。 幹は堅いんですけれどね。 ああ、お腹すいてきた! |
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── | 毎回そうなんですよねえ。 ありがとうございました。 次回は「牡丹華(ぼたん はな さく)」。 4月30日にお会いしましょう。 |
2013-04-25-THU |