── | 「梅子黄」。 まさしくスーパーには いま梅の実が並んでいますよ! |
梅酒を漬ける季節ってことですね。 |
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あ、そういうことですか。 |
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── | そういうことです。 「梅の実が薄黄色く色づいてきます」 「梅干しや焼酎漬けなど、 多種多様に利用します」 「『梅雨』という言葉は、 梅の実が熟す頃の雨という意味で、 『つゆ』『ばいう』と読みます」と。 黴が生えやすいので、 「黴雨」と書いて「ばいう」と 読むこともあるんだそうです。 |
「黴」って「ばい」って読むんですね。 |
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── | 「ばいきん」の「ばい」ですね。 梅雨、ほぼ7月いっぱいだから 2カ月近くありますねえ。 メキシコ出身の女の子は 「雨期だ、雨期だ」と言っています。 雨期? って。 |
まぁ、確かに長いから 雨期っていっても いいかもしれないですよね。 |
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── | 「雨期と梅雨の違いはなぁに?」 って言われて答えられず。 風情が違うんだよとしか(笑)。 |
こっちは雨に梅まで 入れてきてるんですからね。 |
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スコールじゃないし。 |
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── | 思えば日本、秋だって雨期ありますね。 春だってある。 しょっちゅう降ってるから。 そんなもやもやした季節ですが、 旬のたべもの、いいですよ。 「海鞘(ほや)」。 |
海鞘ね! |
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ほやほや~。 でも家では料理しないですね。 |
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── | お店ですよね、これ食べるの。 |
でも三陸のひとは するって言ってました。 買ってきて家でちゃんとやるって。 |
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鮮度の高いのを食べると 本当に臭みがないですよね。 東北へ仕事で行くことが増えて それは感じます。 八戸だと「いちご煮」といって。 |
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ああ、いちご煮ね! |
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海鞘となんでしたっけ。 |
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海胆も入るのでは。 |
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ああ! 海胆と鮑でしたね。 |
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海の香りですね。 |
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── | そう、海そのものですね。 「堅い外皮を切り開いて 肉を取り出し、 内臓を除いたものを用いる」と。 海鞘の内臓って 何かに使わなかったっけ。 |
このわた? |
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このわたって海鼠の。 |
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あ、海鼠? 海鞘はなんだ? いや、何かありますよ。 海鞘の塩辛とこのわたを和えた 莫久来(ばくらい)とかいうやつ、 確か。 |
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ああー! |
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── | 「このわたとともに塩辛にしたものを 莫久来という」と書いてあります。 あとは、酢の物、焼き物、 ‥‥フライ? |
フライ~? 焼く~? |
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── | てことはパスタにもなる? どうなんだろう。 |
ご飯のおともって 感じじゃないですものね。 |
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── | おかずじゃないですね。 てことはパスタも合わないか。 やっぱり日本酒か白ワイン! |
酒を飲まない人は 全然おもしろくないでしょうね。 |
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ふふふふふ。 |
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── | なんと海鞘は ワールドワイドらしいですよ。 「日本、韓国、フランス、チリなどで 食材として食される」。 フランス料理の海鞘、どうするんだろう? そういえばフランスの シーフードプレート、 fruits de merでしたっけ。 海鞘の小さいのが乗ってますね。 |
烏賊や蛸を気持ち悪がる人たちが よく食べますね。 |
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「海のパイナップル」とはいえね。 そういえば東北新幹線の仕事で乗る時、 ちっさい海鞘売ってますよね。 ワゴンに入れて。 |
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おつまみ。 |
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── | へえ、 今度買ってみよう、気仙沼行く時。 |
必ず東北新幹線で売ってます。 |
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── | そういえば、気仙沼のキャラクターは 「ホヤぼーや」。 |
そうですよね。 |
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あはははは。 |
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── | ああ、海鞘。 海鞘食べたい。 でも海鞘でおなかいっぱいには したくない。 |
あんまりたらふく食べるというものじゃ ないですよね。 |
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── | やっぱり珍味ですよね。 さて! そしてくだもの、 もちろん「梅」でございます。 梅干しはめんどうでも、 梅酒はかんたんだから、 やってる人多いですよね。 |
梅干しは大変なんですよね。 |
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── | それが、梅干し、40代を超えた女性は チャレンジし始める気がします。 40代超えた男子は ダジャレにいくんですけどね。 保存食とダジャレは、中年の友です。 |
あははは! |
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── | 最近は伊藤まさこさんとかが 梅のシロップを紹介して だいぶ流行りましたね。 お砂糖と梅だけで作るシロップ。 |
お酒使わないんですね。 |
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── | そうそう、それで夏にいい、みたいな。 酵素ジュースみたいな感じですね。 |
疲労回復に効くんだ。 |
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── | そうですよね、きっと。 梅はクエン酸があるから 一気にからだが楽になりますよね。 海外旅行に梅干しを持って行きますしね。 |
一同 | (笑) |
── | これね、食べたいというより 疲労回復。 |
薬代わりですね。 |
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── | そう、薬代わり。 ほんっとによくできてる。 |
なるほどね~。 でも本当に腹下しにも効くのか ちょっと気になるんですけど(笑)。 |
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── | 殺菌能力はありますけどね。 |
あるんですかねえ。 |
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── | 梅干し入れるとおむすび 大丈夫だし。 本当は炊き込んだ方が いいらしいですよ。 |
ほー。 |
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── | あとから入れてもその周りだけ効くけど 全体には及ばないらしいです。 |
そうですよね(笑)。 |
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── | そりゃそうなんです。 ま、ないよりいいかな。 食べ合わせはどうなんでしょう。 梅干しと鰻? |
鰻か。 まあ、一緒に食べないけどねえ。 |
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── | おいしくないですもん。 |
ねえ。 やっぱり奈良漬けですよね、鰻は。 なぜか。 |
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梅と鰯はよく合いますよね。 |
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梅と鰯ね! |
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ところで和歌山の方の梅で 一粒2千円とか3千円とかの 梅干しあるじゃないですか。 |
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南高梅。 あれ、おいしいー。 |
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なぜあんなに高いんですかね。 希少なんですかね。 |
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梅そのものがいいんですかね。 そもそも。でっかくて。 |
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その木だけですごいお金になるんですね。 |
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── | そうでしょうね。 梅干しはしょっぱいのがお好きですか。 最近の蜂蜜の入った‥‥。 |
ぼくはしょっぱい方が好きです。 |
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── | しょっぱ派です。 |
あんまりしょっぱすぎるのも ダメだけど。 |
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── | かといって、甘いのはちょっと。 |
南高梅もおいしいんだけど たまに、梅酒漬けの梅か、これは、 みたいな甘いものもありますよね。 |
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塩分を摂り過ぎるのは いかがなものか、 っていうことなんですかね。 |
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健康志向かもしれないですね。 |
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── | 「減塩」って書いてありますものね。 そういうのって。 でも和歌山などでも 生産農家ではすごくしょっぱく漬けるのが基本で 出荷した後に業者が 塩抜きして蜂蜜漬けにしたりするんです。 |
おおー。 そうですよね、 塩多くしないとカビますもの。 |
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── | そうですよね。 さて、もうひとつ「海胆」が。 海鞘と海胆いっぺんですよ。 もう大変ですよ。 |
今は「じぇじぇじぇ!」でしょ、 やっぱり。 |
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海胆は夏冬両方あるんですね。 |
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── | 海胆ね、いろいろあります。 夏の北海道もありますよね。 |
青森のテレビ見ていたら 牛乳瓶にどっちゃり詰めて 朝市で売ってるおばちゃんが。 牛乳瓶でズズズッと。 |
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── | わあ、いいなあ。 |
おおー。 |
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── | 函館の朝市で 海胆でトラウマな経験をしましたよ。 なかなか押しの強いおばちゃんがですね、 「わたしの若い頃はこうやって 食べたものよ」って言って 海胆に手をつっこkんで、 指ですくって「あーん」と 食べさせてくれたんですよ‥‥。 |
ああああー。 |
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── | 熟女が。 |
素手で(笑)。 |
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おとな‥‥。 海胆をたっぷり食べると 大人になった気がしますよね。 |
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── | まあその体験はそういうことではないですが、 たしかに、します! |
門前仲町の居酒屋で 箱で頼んで食った時には こりゃ大人だな、って(笑)。 |
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── | 木のへらでこう。 |
海胆、箱買い(笑)。 |
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赤福みたいに食うんですよ。 |
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── | 海胆はうまいもんねえ。 |
おいしい、おいしい。 案外、瓶詰めも好きですよ、わたし。 |
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わかります、わかります! |
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── | 大好き~。 それは別でおいしい~。 |
ぼくはあれの薬品な感じが好きです。 アルコールのね。 |
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── | ご飯がすすんでやばいですよね。 |
生海胆と比べると とても同じものだとは思えないですけど(笑)。 |
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別の商品としてうまいです。 |
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── | アスパラの缶詰みたいなもので、 あれはあれで、っていう世界。 あれも嫌いな人がいるんでしょうね。 海胆は世界中食べますか。 イタリアは食べますよね。 |
パスタですよね、それこそね。 |
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── | 「ギリシャ、地中海、 ローマ帝国以来の伝統の食材。 フランスなどでは オムレツに入れられる。 ニュージーランドでは 生食やパイなどの形で 食用に利用される」。 やっぱり海胆のうまみは わかるんですね。 オムレツに入れるなんて、 それはもったいなくないか! |
でも、おいしそ~。 |
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── | フランス料理だと 冷たくしてジュレに入れたり。 ありがとうございました。 次回は「乃東枯(なつかれくさ かるる)」。 6月21日にお会いしましょう。 |
2013-06-15-SAT |