21世紀の
向田邦子をつくろう。

■「久世塾おぼゑがき」65号
 ひとつの“区切り”として…


【久世塾の3ヶ月で私は宝物を手に入れた。
 それは久世賞――っていうのもあるけれど、
 一番はたくさんの人との出会いだ……】
この度見事に「久世賞」(第一席)を受賞された
紫組53番の有岡具子さんは、
こんな受賞コメントを送ってくれました。

確かに今回『久世塾』には、
いろんな方面のたくさんの人たちが関わっていました
(というか巻き込んでしまいました)。
久世塾長をはじめとしたカノックスの人々。
特別講師として来校された8名の先生方。
各クラスの担任として最後まで塾生たちと
授業を作り上げていった3名の担任講師の方々。
基礎講座・客人講座の講師として来られた6名の先生方。
『久世塾』の意図に賛同し、
快く授業に協力してくださった俳優のみなさん。
春から『久世塾』をあたたかく見守ってくれてきた
「ほぼ日」のスタッフ&読者の皆さま。
それと、毎回てんてこまいしながら
塾の運営を取り仕切った(振り回された?)
事務局スタッフの面々。

そして何より、「脚本家」の志を抱いて、
それこそ全国各地から久世塾長のもとに集ってきた
塾生のみなさん(もちろんオンライン講座の
受講生のみなさんも!)。
などなど、いまここでは思いつかない人も
いるかも知れないけど、とにかくこれだけ多くの人たちの
協力なしには『久世塾』は動きませんでした。
そしてそんな人たちとの出会いが、
『久世塾』の財産にもなっていきました。

もちろん『久世塾』はこれで終わったわけではないけれど、
ひとつの区切りとしてここでもう一度、
塾に関わった人々全員に感謝の意を表したいと思います。
本当にありがとうございました。
そしてこれからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

と、こう書くと本当に
“締め”の文章みたいになってしまうけれど、
オンライン部門賞の発表はまだだし、
ネットドラマの制作はこれからだし、
「久世塾日誌」(仮題)を出そうなんて
話もあるみたいだし、次の講座はどうするの?
なんていう問い合わせも来ているみたいだし、
もうホントに“まだまだ”って感じです。

「久世賞」受賞の有岡さんも、
【今回、私は久世賞をいただいた。
 だけど、それは皆より少し先に通過点を
 駆け抜けただけなんだ。本当のゴールは
 まだまだ先にある。喜んでる暇なんてない。
 皆に負けないように、私はこれからも
 書き続けていきたいと思う。】
と、すでに先を見据えた力強い言葉で
コメントを締めくくっているように、
僕たちも次に進まなければならない。

そういえば「座付き女優」として毎回のように参加し、
懇親会にも来てくれた田中千絵ちゃんからも、
【みなさん、3ヶ月間お疲れさまでした。
 私にとってもこの「久世塾」は色々なものの
 発見場所でもありました。たくさんのシナリオを
 その場で読み、即興で演じ、たくさんの人と出会えて、
 たくさんの話をすることができました。
 こんな機会はもう滅多にないと思います。
 本当にどうもありがとうございました。
 でも、これが終わりではないので
 益々前を見ていきましょう!! お互いに。
 それでは、また。】
と、いうような前向きのコメントが送られてきました。

よし!僕たちも負けてはいられない。
本講座が終わってから、ちょっと停滞モードに
入っていたこの僕も、今日からまた
“次”に向かって動き出そう!
『久世塾』は、これからも走り続けます!!

それでは。

おっと、久世賞&糸井賞の発表がまだだった。
各賞受賞作品及び受賞者は以下の通りです。(敬称略)

★「久世賞」(第一席)
『葉桜満開』 作:有岡具子(紫組53)

★「久世賞」(第二席)
『オトシブミ』 作:西 純子(紫組78)

●「久世賞」(佳作)
『人生に乾杯』 作:宇佐見留理子(桃組110)

●「久世賞」(佳作)
『いつかの、つづき』 作:市川直子(紅組19)

●「久世賞」(佳作)
『ガラスのたまご』 作:斎藤理香(紅組81)

★「糸井賞」(第一席)
『君がいた空』 作:橋本麻希子(桃組55)

★「糸井賞」(第二席)
『降霊!同窓会』 作:岡本貴也(紫組11)

●「糸井賞」(佳作)
『書生 椿龍之介』 作:松村 宏(紅組65)

●「糸井賞」(佳作)
『デッド・オア・・・』 作:加納千里(桃組93)

みなさん、おめでとうございました。
そして、“次”に向かって突っ走ろう!

それでは。

文責 さとう

★久世塾正式サイトへのアクセスは
 http://www.kanox.co.jp/へ。

2000-10-16-MON

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