21世紀の
向田邦子をつくろう。

<野望篇>

しかしいざやるとなると

オリジナルのタイトル「降霊! 同窓会」を
ぼろかすに言われました、糸井さんに。
糸井賞受賞作なんですが、そのタイトルの善し悪しを
僕の周辺で聞き込みした結果、
アマ軍団、劇団、友人は「いいじゃ〜ん、面白そう!」。
電通、カノックス、糸井さんは「つまらん。変えろ!」。
(カノックスは久世塾主催の制作会社。もち久世さん社長)

岡本「いやね、降霊と恒例がかかってましてね、そ‥‥」
糸井「ぜんっぜん、だめ〜!」
‥‥何かいいタイトルないですかね。
(タイトルは編集部時代から苦手でした。特集見出しとか)

このドラマ、久世塾に提出した段階では1時間ものでしたが
ほぼ日で放送するにあたり、1101秒にせよ、との命令。
1101わる60=18…余り21(18分21秒)
原本のおよそ3分の1の長さに圧縮しなければなりません。

「んな無茶な‥‥」
と最初は思いました、ホントに。
でも無茶なことを言われるのがこの世界なのだろうと
勝手に開き直り、書き直しました。物事は前向きに。
登場人物を半分以下に減らし、予算や日程の都合で
ロケ地も東京近辺に設定しました(元は長野)。
「Windows Media Player」で流すので
画質が悪くなりますから、台詞中心の劇にしました。
(Windows〜ですが、Macでも見れますよん)
自ずと物語の結論が全然違う方へ流れていきましたが、
それなりのものには仕上がったと思います。

しかし今、役者さんが決まってません。
僕としては糸井さんに是非出ていただきたいのですが‥‥。
ほぼ日でオーディションか? ってな話もあります。
そうなると楽しそうだと思いません?

さて、カノックス内、脚本会議中での出来事。
  岡本、高野プロデューサーに脚本第一稿を、大幅に
  変更・削除されたのにもめげず、アホ丸出しで、
岡本 「いやあ、役者さんまだ決まってないんでしたら、
    僕も出たいなあ」
高野P「え、出たいの? 何でもありかよお前は」
岡本 「やだなあ冗談ですよ。でもいっそのこと、出演よりも
    撮る方がいいなあ、なんて。あはは」
高野P「撮りたい? いいよ」
岡本 「へ?」

‥‥というわけで、なんとゴムこと岡本貴也が
来年放送予定のほぼ日ネットドラマ(タイトル未定)を
演出・監督することになってしまったのです!
前回で言ったことが現実になってしまいました。
岡本「あのー、ドラマの演出ってどうやるんですか?」
高野P「‥‥」

お、お楽しみにっ!

2000-12-22-FRI

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