21世紀の
向田邦子をつくろう。

<野望篇>

あらすじなんか教えない

ご存じかとは思いますが、21世紀です。
ブラジルで有名な21世紀です。
宇宙の旅で有名な2001年です。
そしてそれは、向田邦子さん没後20周年です。
このコーナーは「21世紀の向田邦子をつくろう」です。
うーん、何も演繹されてきません。
だから野望篇なのでしょうか。

さあ、僕にとって千里の野望の一歩となる、
ほぼ日史上初の「ネットドラマ」がまた動き始めました。

唐突ですが、僕の主宰する劇団「タコあし電源」では
公演チラシに必ず、あらすじみたいなものを書きます。
演劇にしても映画にしても本にしても、
それがおおよそどんな内容なのか知らないことには、
お金を払う気にはなれませんからね。
(値段が固定されてしまう再販制をとる「本」は、
 だから立ち読みできるよう封をしないとか)

で。このネットドラマも同様だと思うんです。
だって、このサイト読むだけでも通信料がかかってるわけで
その上さらに1101秒(18分21秒)もかかるドラマを
観るとなると‥‥、僕なら財布と相談です。
(テレホーダイ&定額制の方は遠慮なく観て下さいね)

というわけで、
今回はほぼ日ドラマのあらすじを、載せません。

  は?

あらすじだけだなんてセコイことはしませんよぉ。
だって僕、必死ですもん。
野望がかかってるんですから。

そう、ゴムこと岡本貴也は
「脚本そのもの」を掲載しますっ!
しかも、原版である糸井賞受賞作品の方を!(1時間もの)
いよいよ大公開時代の幕開けです。

え? それを見るのも通信料かかるって?
そんな、たかがテキストで‥‥ひぃふぅみぃ、19,563字!?
ふぁ、ファイル容量にして、げっ!43KB!?
だ、大丈夫です。56Kモデムで1秒程度ですから‥‥。
ブラウザに表示して、回線切ってゆっくり読んでください。
(読み終わったらまた接続してほぼ日に来てくださいよ)

この原作脚本公開の最大のメリットは、
「1時間ものが1101秒になるとどうなるのだ?」と
今からネットドラマをワクワクして待ってられる点です。
デメリットは、内容が全部分かってしまう点です。
だめじゃん!

いえ、ほぼ日ドラマはあらたな書き下ろしです。
内容も方向もずいぶん変わりました。
原作を読んでいても関係なくお楽しみいただけます。

『バトル・ロワイヤル』だって、原作を読んだからこそ
なおさら観に行きたくなるわけです。
まあ、たいていの映画は原作の方が面白いですけど。

あそうだ。ほぼ日ドラマを見終わった後に、決して
「原作の方が面白かった」って言わないで下さいね。
どっちも僕が書いてんですから。

2001-01-18-THU

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