夢に大小はあるのか? キャストはこーだ!
だあーっ! 知らない間に出演者が決まっていたぜ!
ほぼ日ドラマ脚本・演出(セカンド)の「ゴム岡本」です。
「パパイヤ鈴木」と感じが似ていて、複雑です。
主な登場人物は合計7名。
そのうち、僕が知らない間に決まっていたのが5名。
◆須藤温子(Sudo Atsuko)さん
久世塾っていう脚本講座の何がすごかったって、
各クラスに座付き女優さんがついたことっすよ。
僕らのヘナチョコ脚本をその場で演じてくれて、
「ココが読みにくい」「キャラがずれてる」なんて
役者の立場からアドバイスを頂けるっていう、
すごい有意義な授業が何回かありました。
須藤さんはその座付き女優で、僕の隣のクラス担当でした。
な、なーんと17歳! 天真爛漫な現役女子高生。
そしてさらに、泣く子も黙る全日本国民的美少女なのです!
お会いするのが怖いよ〜。
◆田中千絵(Tanaka Chie)さん
僕のひじょ〜に個人的な事を書くと、
千絵さんのことは、デビュー作(美少女H、H2)から
三宅裕司さんと生瀬勝久さんの『ワークパラダイス』
ていう演劇マニア向け?深夜番組までぜーんぶ見てまして、
当時から「うへえ、カワイイ‥‥。しかも面白い!」
って、僕はタダのファンだったのです。
『Mac Fan』っていう雑誌の編集をしていた頃も、僕は
千絵さんがMacintoshユーザーだってことを調べ上げ、
インタビューの許可願いを編集長に出したことすら
あるくらい、やっぱりタダのファンだったのです。
まあ、接見は叶わぬまま僕は編集部を引退したわけですが、
それがまあ、久世塾に通ってみりゃあ、千絵さん、
僕のクラスの座付き女優ぢゃ、あ〜りませんか!
しかも脚本を読むのがメチャクチャ上手い!
ああ、21万円(授業料)払ってよかった〜、と
心から感激。
◆稲村貢一(Inamura Kohichi)さん
僕より一つ年上の、かなりイカした兄貴。
聞くと、第一演出である高野Pの生徒さん(もち、演技の)
だったそうで、芝居には定評がありやす。
うーん安心。
◆堀部寛十(Horibe Hiroto)さん
最後の最後まで決まらなかったのが、主人公=真壁聡役。
「現役高校生の俳優さんで真壁のイメージに合うのが
なかなかいらっしゃらないんです」
と僕は聞いていたのですが、ある日、
高野P「今から真壁役のコが来るからオーディションね」と
突然の宣言。
ドアからひょっこり現れたのが、この堀部君でした。
今回も劇団の脚本執筆と同様、なるべく
「当て書き(=特定の役者を想定して台詞を書く)」を
しなかったので、僕の中で俳優のビジュアルイメージが
全くなかったのです。けど、堀部君はもう真壁聡そのもの!
プロのキャスティング能力には完全脱帽です。
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そして真壁の母役には、松竹・東映・東宝など、
スタジオシステム黄金時代からの超ベテラン=東啓子さん。
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あれ、真壁の父役はどうしましょう。出演は1シーンだけ。
僕はあの方がいいなあ。
そう言えば岩井俊二監督のクリップに
奥さんと共演しているのを観たことがあるし。
‥‥そう、糸井重里さん。
岡本「どーですかねえ?」
高野P「何考えてんだ?」
岡本「すいません‥‥」
高野P「しょうがねえなあ。俺が出るか‥‥」
岡本「はあ!?」
実は高野さんは役者出身の演出家だったんです。
ああ驚いた。
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よし、あと一人です。
僕は今回この話が決まった時から小さな夢がありました。
それは‥‥、
「我が劇団、タコあし電源から役者を排出すること」
あ、排出じゃなくて、輩出です。
折しも栗本貴文役が決まってないって言うぢゃないですか。
これは大きなチャーンス! 恐る恐る聞いてみます。
岡本「あのー、一人いいのがいるんですが‥‥」
高野P「俺はタヌキみたいな役者がいいんだけどなあ」
岡本「こいつなんですけど‥‥」
と震えながら劇団員の顔写真を渡す。
高野P「がーはっは! こいつぁいい、
タヌキよりいいよ!」
岡本「タ、タヌキより‥‥?」
というわけで、
タコあし電源より一人、役者デビューが決まったのでした!
調子に乗った僕は「エキストラ、うちの劇団使って下さい」
笑い転げた高野さんは「いいよ、いいよ、連れてこいよ」
と、ひょんなことから劇団タコあし電源が総出演になった
「ほぼ日ドラマ(やっぱりタイトル未定)」は、
来週14日に始まりますっ!
高野P「間に合わないんじゃない?」
岡本「え‥‥?」
岡本さんへの直接メールはこちらへ: okamoto@tacoashi.com
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