いいものリレー

7人めのゲスト
cimaiさん
おすすめ 02家でも使う3つの愛用品

cimaiのおふたりからの次のおすすめは
テーブルで使う、お気に入りが3つです。
食事やお茶の時間を、ちょっとおしゃれに。
パンもおいしく味わうために。
こんなアイテムを持っていると、
日常がぐっと楽しくなりそうです。

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ゲストキュレーターcimai(シマイ)
姉の真紀子さん、妹の有紀子さんが
2人で営むベーカリー「cimai」。
天然酵母と、イーストの両方を使った
パンを作る、人気のお店です。

質感も魅力的な、オーバルのお皿。

――
有紀子さんがすごく黒がお好きということは、
キッチン周りのアイテムで
すでに目の当たりにしていますが、
食器もそうですか?
有紀子
あの戸棚に食器が入ってるんですけど、
扉をあけると黒と白しかないですよ。
――
今回はテーブルで使うアイテムから
お気に入りを紹介していただくんですよね。
まずは、お皿ですね。
やっぱり、黒。
でも、真っ黒というのではなくて、
ちょっと独特な雰囲気です。
これはどんなところが好きなんですか?
有紀子
薄さとデザイン、ですね。
それと、鉄っぽく見えるじゃないですか。
もちろん、陶器なんですけどね。
――
そう。とても不思議な質感です。
有紀子
私、真鍮と鉄が好きなんですよ。
鉄でもテカテカの鉄じゃなくて
もう使い込んで味が出ちゃってるような。
――
ああ。まさにこのお皿はその感じです。
有紀子
初めてみた時に鉄っぽく見えて、
「なにこれ、いい!」って。
これのもっと大きいサイズを
ずっと店で使ってました。
ちょっと前にたまたま、小さめなのを見つけて、
こっちは家で使ってるんです。
――
お店で使うほうが先だったんですね。
有紀子
そう。何年も前からずっと使ってますね。
真紀子
これ、使っていくうちに、
さらに鉄っぽくなっていく感じなんですよ。
――
使っていくと、風合いが変わっていくんですか?
有紀子
表面も、ちょっとツルッとするというか。
なじんでいくような。
――
たしかにいまはツルッとはしていないですけど。
これはどんなところで作られてるんですか?
有紀子
鹿児島の「ワンキルン」っていう窯元、
陶器のブランドなんです。
このお皿のシリーズは、釉薬に
桜島の火山灰を混ぜてるみたいです。
――
桜島の火山灰。
それでこんな独特の感じが出て。
狙って作れるムードではないですよね。
有紀子
かっこいいんですよね。
――
かっこいいけれど、きっちりしすぎてなくて。
いい具合ですよね。
有紀子
そうなんです。
大きいものもいいんですけど、
ちっちゃくなると薄くなって
なおさらいいですね。
薄くってシュッとしてるのが好きで。
――
ぽってりじゃなくて。
有紀子
うん。ぽってりは好きじゃないです。
だからそういうのばっかり選んでますね。
――
楕円っていうかたちも使いやすいですよね。
これはふだん、どんなふうに使ってるんですか?
真紀子
パンに限らず、なんでも。
有紀子
たとえばおかずを少しずつのせて、
ちょっと飲むときなんかに。
そういう時にちょうどいいですよ。
――
おつまみセットみたいな。
有紀子
そうそう、そんな感じで。
真紀子
白い皿で映える料理もあるけど
黒い皿で引き立つ食べものもありますよね。
――
そういうところも楽しいですね。
同じものでも、お皿でちがって見えます。

イイホシユミコさんのカップ

――
こちらがイイホシユミコさんがデザインする
yumiko iihoshi porcelainのカップ。
これはお店でもお家でも使ってらっしゃるそうですね。
有紀子
使ってます。はじめは、お店用でした。
飲み口っていうのか、口当たりがやっぱりよくて。
いっつもこれを手に取っちゃいます。
――
イイホシさんとはお知り合いなんですか?
有紀子
はい、お友達ですね。
年に何回も会うわけではないんですけど。
真紀子
先輩ですけどね。
おたがい、こういうことをこれからやる、っていう、
そういう頃に知り合ったんですね。
有紀子
イイホシさんも、今みたいな感じになる前、
初めてイイホシさんのご自宅に行ったときに
これの試作を出してくださったんです。
そこで、すごくいいな、と思って。
で、私たちがお店を出すことになって、
イートインで使うために、
たくさん買わせてもらいました。
――
おうちでは、カップのほかにも?
有紀子
そうですね、自宅では本当に毎日、
イイホシさんのお皿で食事したりしてます。
使いやすいですよ。
お店で使っていても、
割れた時にも買い足しができるので、
そこも安心で。
――
お店でこれが出てきたら、うれしいですね。
使ってて、反応とかありますか?
有紀子
お客さんの反応は、けっこうありましたね。
これ誰の?  って。知らない人が。
――
ああ、みんながイイホシさんを知る前ですね。
真紀子
そう、15年近く前ですから。
――
これは初期からのシリーズですよね。
持ち手の幅が太いけど薄くて、
かわいいけど、シュッとしている。
真紀子
この太さが、持ちやすいんですよ。
――
デザインと、実用性ですね。
マットな質感もいい。
有紀子
マットがいいですよね。
これは定番のシリーズだと思います。

ブレッドナイフはプロ仕様

――
3つめはパンを切るナイフですね。
パン屋さんが選ぶナイフなんて、使ってみたいです。
有紀子
これはもともと、真紀子さんが先に持ってたよね。
真紀子
そう。ルヴァンにいた頃。
これをドイツから直接仕入れてる人から、
ちょっと安く買えるけどどう?  って声がかかって、
ルヴァンのみんなで買ったんです。
そのあと、すごい人気になったんですよ。
――
プロも使うものなんですね。
真紀子
そうなんです。これね。
このサイズなのに切れ味がいいというか。
――
お店で使われてるのって刃が長いですもんね。
これは、小さくてもよく切れる。
真紀子
そう、よく切れるんですよ。
有紀子
木の柄もね、いい感じで。
真紀子
パンって、バターを使っているものがあるので、
ずっと使っているとね、
その油分で、この柄がいい味になるんですよ。
パンだけ切っているぶんには、
洗剤で洗うようなことはほとんどないですし。
有紀子
そうそう、いい味になる。
これ、旅行のときも持って行くんですよ。
フランスに行ったときも、これ持って。
パン屋さんめぐりをして買ってきたパンを、
ホテルの部屋で、切って食べたりして。
一部を、日本に持って帰ることもあるんですよ。
真紀子
私たち、旅に出ると、帰りのスーツケースは
三分の二ぐらいは全部パンです。フフフ。
――
え! さすが、パン好き姉妹。
有紀子
ほとんど荷物もっていかないで、ナイフを持って、
軽い状態で行って。
真紀子
帰りはそこが、ほぼパンです。
有紀子
半分以上、パンが詰まってる。
真紀子
そうやって帰ってきます。バカなんです。
――
おどろきました。パンへの愛がひしひしと‥‥。
それにもちろん、研究のためもありますよね。
真紀子
そうそう。わかっていただけます?(笑)
私がイギリスに行ったときに、
スコーンを持って帰りたいと思ったんです。
それで、「持って帰りたい」って言ったら、
親切に、温めてジャムまでつけてくれて!
これ、日本に持って帰るんだけどな‥‥って。
ありがたいけど(笑)。
――
まさか日本まで持って帰るとは
売ってる人は思わなかったんですね(笑)。
真紀子
でもそのスコーン、
持って帰ってからでもすごくおいしかったんですよ。
やっぱり、イギリスのスコーンはおいしいですね。
あと、パリにね、
すっごいおいしいマフィンがあるんです。
有紀子
あれは、みなさんフランスに行ったら
絶対食べてほしい。
――
おいしいお店があるんですか?
有紀子
日曜日、オーガニックマーケットが出るんですよ。
ラスパイユ通りに。
そこで、イギリス系の女性が販売してるんです。
イングリッシュマフィンですね。
あれを超えるものはない、っていうぐらい。
真紀子
しかも、スコーンとマフィンしか売ってない。
有紀子
そう、おいしいの。めっちゃおいしくて。
今も冷凍庫に3つ入ってますけどね(笑)。
――
今も!いつのですか。
それは、たまたま出会ったんですか?
有紀子
そう、たまたま出会って。
なんだこれ、何が違うんだろうって。
マフィンの色も違うんですよ。
茶色っぽくなくてグレーっぽい。
真紀子
たぶん、小麦がぜんぜんちがう。
有紀子
だから、再現したいんだけど‥‥。
真紀子
できない。
有紀子
次に行った時に彼女に出会えたら、
「あなたと一緒に作りたい!」って言いたいって
本当に、思ってるぐらい。
真紀子
だけど語学力がない。
でも、グーグルでなんとかなるかな。
――
わー。
おふたりのパンへの情熱、すごいです。
素晴らしいですね。そのマフィンがいつか、
cimaiで食べられる日を、待ちたいと思います。

(つづきます)

cimaiさんのおすすめ 02オーバル皿¥4,950(税込み)

カートに入れる完売しました

イイホシユミコさんの
カップ
¥3,300(税込み)

カートに入れる完売しました

パンナイフ ¥10,780(税込み)

カートに入れる完売しました

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ほぼ日ストアヘルプをご参照ください。

オーバル皿について

使い込まれた鉄のような、
不思議な雰囲気を持った陶器のお皿です。
釉薬に火山灰が混ぜて作っているので、
独特な質感になっています。

作っているのは、鹿児島の陶磁器ブランド
「ONE KILN (ワンキルン)」。
陶芸作家・城戸雄介さんのデザインです。
火山灰は、鹿児島の桜島のものを使っています。
窯の中での火の当たりかたなどによって
ひとつひとつ、風合いが違っています。

アンティークのような重厚さがあり、
リムは太めですが、
お皿そのものはぼってりしていないので、
使い心地は軽やかです。

オーバルのかたちは意外に使いやすく、
丸い食器が多い食卓にプラスすると
アクセントにもなって新鮮です。

釉薬の経年変化も楽しみのひとつ。
素敵な風合いのお皿に育ててください。

商品名:
Oval Plate S

販売元:
ONE KILN

サイズ:
横240mm × 縦165mm × 高さ20mm

素材:
磁器

原産国:
日本

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • 火山灰を使った独自の釉薬を使用してます。
    使い始めは、釉薬に含まれる鉄分が
    表面に残っていることもあります。
    成分検査済みで、人体に影響はありませんが、
    よく洗ってからお使い下さい。
  • この釉薬は、経年変化します。
    油跡や水跡が付くこともありますが、使い込むほどに、
    しっとりとした独特の深い黒に変わっていきます。
    (早く馴染ませたい場合、オリーブオイル等の油を
    キッチンペーパー等を使い、擦り込む方法もあります)
  • 食器洗浄機、電子レンジ、オーブンをご使用の際は、
    一般の磁器と同様、各機種の定める使用方法に添って
    お使い下さい。
    特にオーブンの場合、専用のお皿ではないため、
    急激な温度変化は、ひび割れの原因となる場合があります。
  • 製品用途以外でのご使用、直火でのご使用、
    研磨入りの洗剤、クレンザー、金属たわし等のご使用は
    お避け下さい。
  • 思わぬケガや事故の原因になりますので、
    割れ、かけ、ひびが入った場合はご使用をお止め下さい。

イイホシユミコさんのカップについて

ほどよい深さのカップと
くるんとカールしたようなハンドルが、
ちょうどいいバランス。
シンプルなかたちとマットな質感が
さりげないカップです。

イイホシユミコさんのデザインによる
yumiko iihoshi porcelainの
「unjour(アンジュール=1日)」のシリーズから
「après midi(アプレ ミディ=午後)」
と名づけられたのがこのカップ。
午後のお茶の時間をイメージしてつくられました。

イイホシさんのものづくりのコンセプトは、
「手づくりとプロダクトの境界にあるもの」。
量産でありながら温かみのある食器は、
強い主張はないけれど、どこか個性的で
やわらかなのに凛とした雰囲気です。

お気に入りの飲み物とこのカップで
ゆったりといい時間を過ごしていただけそうです。

商品名:
unjour après midi cup (cup M)(カラー:suna)

販売元:
yumiko iihoshi porcelain

サイズ:
高さ59mm x 奥行120 x 幅95mm

容量:
240ml

素材:
磁器

重量:
約190g

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • 金属と強く擦れると
    鉛筆で引っ掻いたような黒い線が残る場合があります。
    ご注意ください。
  • 量産品でありながら手作業で仕上げているため、
    色の濃淡、ムラなどひとつひとつ表情が異なります。
  • 表面の風合いを出す為、艶のない釉薬を施してあります。
    茶渋が付いたら市販の漂白剤や
    メラミンスポンジをご使用いただきますときれいに落ちます。

パンナイフについて

日本の柔らかい食パンも、硬いドイツパンも、
余分な力をかけることなくすーっと切れて
切り口も美しいのがこのブレッドナイフ。
刃物づくりの街として名高い、
ドイツ、ゾーリンゲンで作られています。

昔ながらの職人仕事で、
今も伝統的な製法を守っているのが
この風車のマークの「ロベルト・ヘアダー」。
薄い作りで切れ味抜群の刃も、
折れる心配なく安心して使える頑丈さも、
職人の手作業があってこそ実現しています。

ブレッドナイフは刃のギザギザが特徴。
この刃がパンの表面をしっかり捉え、
力を入れずにゆっくりと前後に引けば、
きれいな切り口で切ることができます。
刃に長さがあるので、
大きめのフランスパンやバゲットから
食パンや小さめのパンまで
オールマイティーで使えるナイフです。

木製の持ち手は丸みがあって持ちやすく、
使い込むうちにいい風合いになります。
長く使うことができるキッチンツールとして、
贈り物にもおすすめです。

商品名:
ブレッドナイフ(チェリー)

販売元:
アスプルンド

サイズ:
34cm X 2.5cm (刃渡り22.5cm)

生産地:
ドイツ

素材:
ステンレス、チェリーウッド

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • 食洗器はご使用いただけません。
  • 冷凍食品は切らないようにしてください。
  • 波刃のものは研ぎ直しができません。
  • 汚れや水分を残したまま放置すると
    サビの原因になるため、使用後は汚れを落とし、
    水分をよく拭き取ってください。
  • 変形の原因となるため、
    柄部分を湯や水に浸し続けることはお避け下さい。