つなげる仕事。
クリエイティブはつながらなくちゃ。

第5回 わたしも、つなげる仕事をしています


こんにちは。
「つなげる仕事」を愛読くださり、
ほんとうにどうもありがとうございます。

たくさんいただいた感想メールは、
どれもこれも、実感のこもったものばかりでした!
キリンビバレッジの佐藤さんにもすべてお届けしています。

今回は、そんな感想メールの中から、
現実的につなげる仕事をしている方々のご意見を
ピックアップしてお伝えしたい、と思いました。

このページ制作担当であるわたくしメリー木村が、
「あなたたちこそ、つなげる仕事をしているよ」
「実際はこういうところで、悩むんだなぁ」などと、
リアルさを感じたメールを、5通、ご紹介しますね。

では、それぞれの方の経験を、ぜひ味わってみてください。


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 連載を読んでいると、キリンビバレッジの佐藤さんが
 次々といろんな人と繋がっていくようすが
 目に見えるようです。

 私も地方で量販店のバイヤーをしていたので
 その雰囲気が想像できます。基本は
 「佐藤さんがほんとに良い人、信用できる人だから、
  知り合った人が次の人を佐藤さんに紹介してくれる」
 ということなんだと思いました。

 バイヤーになりたての頃に、
 商談したとおり注文書を発行するだけなのに
 「問屋さんの評判が良いぞ」といわれビックリしました。
 逆にきちんと商談して注文書を発行したのに、
 全然違う商品を納入されたり
 納入期限を守ってもらえなかったりして、
 大変な思いをしたこともあります。

 そこで、考えまして、
 信用できる問屋、信用できない問屋を判断し、
 信用できるところだけで
 売り場の商品を埋められるようにしていきました。
 そのうち、その問屋とはたいした取引額がなくても、
 いろんな商品やお店の情報を
 教えてくれる人がでてきました。
 この記事を読んで、そんな頃のことを思い出しました。

 佐藤さんはほんとに一生懸命仕事して
 群馬の人から愛されたのが良く判ります。
 「信用」というのは、ほんとに大切なことだと思います。
 信用できないところとは、つながりたくないですよね。
 (ハビ)



  
 こんにちは、いつも楽しく拝見しています。
 メーカーで人事を担当している入社6年目社員です。

 「つなげる仕事」素敵なタイトルですね。
 早速「つながりたい!」と思いメールをしました。

 会社では人事は、
 「リストラ−」とか言われるのですが、
 自分としては、
 「人事マン=人や仕事をつなげるプロだ」
 なーんて言ってもらえるようになりたい
と、
 決意表明しちゃいたくなりました。

 多くの企業の元気がなくなったり、
 売り上げが伸びなくなっている原因は、
 「会社のチームがおもしろく仕事をするためには、
  どうしたらいいのか?」
 を追求できていなかったからではないでしょうか。
 関わっている人達が不機嫌だったりすれば、
 そこから生まれるサービスや製品に
 心惹かれる可能性って、きっと低いですよね。

 わたしのまわりには、
 「仕事はつらいものだ。楽しいわけがない!」
 と力説される先輩方もいらっしゃいます。
 しかし、どんな小さな仕事にだって工夫する余地や
 やっている自分自身が楽しくなるやり方は
 絶対にあると信じています。

 スポーツやアーティストだけがスターじゃない。
 これからはサラリーマンだって
 自分の役割を演じることで
 スターになれる筈だと思います。

 今、採用活動をしていますが
 「営業希望」「マーケティング希望」の方は
 沢山いても「人事希望」は少数です。
 いたとしても管理志向が強い人が多いです。
 人事不要論も、流行っています。だけど、
 わたしは人事の仕事にやりがいを見い出したいんです。

 ・・・あ、
 最近人事の仕事について悩んでいたもので、
 長くなってしまいました。
 「つなげる仕事」のこれからの展開と
 ご成長を楽しみにしております。
 (匿名希望)

 

  
 私も、今回のインタビューの
 キリンビバレッジ佐藤さんのように
 会社や業界の常識に自分を合わせていくことに
 限界を感じて、本音でやっていきたい!と思ってました。
 連載を読んで、
 「無理に自分を合わせなくていい」
 という事がわかって、本当に楽になりました。

 今、私は医療機器の会社に勤めていますが、
 会社は病院や医者の理不尽な要求にも言われるがまま。
 「契約が途絶えることが怖い」の一点張りです。

 一番大切な情報が患者さんには公開されてなくて、
 患者さんに選択権がないことが問題なんです。

 医療機器のメーカーを医者や病院ではなく、
 患者個人で選択できるようになれば、
 医療機器も本当の意味での質の向上ができると思います。

 どうやったら実現できるか、
 私にはまだよくわかりませんが、
 色んな人とつながっていけば、
 変えていけるのではないかと思い始めました。

 このコーナーに期待することは、体験談だけでなく、
 「これからこういうことがしたい!」
 という人同士がつながっていける場にして
 ほしいということです。それが
 新しい仕事を生み出すきっかけになれば最高です!
 (naoko)



  
 3DCG映像の仕事をしている者です。
 自分の知る数社の状況では、グラフィックの現場は
 まだまだ職人的な個人主義でやりくりしている事が多く、
 協調して仕事をするという考えが足りないという
 かなり「素人くさい作業形態」です。

 こういった状況に対して、スケジュールを管理し、
 作業者同士をつなげて、進行を効率化する、
 プロジェクトマネージメントの必要性
を感じています。

 現場の人間も、プロジェクトマネージャーも、
 日々の作業に追われて
 「仕事を楽しくしていく」
 ということを考える余裕がないので、
 キリンビバレッジの佐藤さんのような、
 すでに実践されている方の体験を交えた
 わかりやすい文章は、とても嬉しいです。

 自分はいちアニメーターですが、
 一緒に仕事をする人達には、この
 「つなげる仕事」を読むように奨めようと思います。

 まわりには、あまりにもこういう考えの人がいないので
 「自分だけおかしいのだろうか?
  仕事は、つまんないままでいいのだろうか?」
 なんて、今までは思ったりしていました。
 しかし、近代経済学もゲーム理論をもとに
 似たような考えに至っているんですよね。
 (ju)



  
 キリンビバレッジの佐藤さんのお話を、
 とても興味深く読みました。
 「横文字だらけのマーケティングに向いていない」
 と気づく過程に、とても共感を覚えました。
 ちょっと救われた思いです。

 わたしは、16年間、SEといわれる
 「エンジニア」を職としてやってきましたが、
 ここ1年ほどのプロジェクトで、
 いままで未経験のスキルを要求され、しりごみし、
 行動もせず悩み、逃げている自分に嫌気がし
 どんどん自信をなくしつづけていたところでした。

 この自信喪失は、実は最近始まったことではなくて
 4〜5年前からの行動習慣から来るものだったことに、
 自分でもうすうす気づいています。

 自分の強みってなんだろう。
 なぜ、わたしは「エンジニア」なんだろう。
 そう考えると、なんだか、明確なものもなく、
 毎日の仕事に流されて、
 自分で考えることを怠けていた
のだと、わかります。

 佐藤さんも30代前半に
 一度はノイローゼになりかけたりしながら、
 自分の道というか、やり方を見つけていった。
 逆説的なマーケティングをしたことになる。
 佐藤さんの「好循環」は真の意味で、顧客志向ですもの。
 まだ、わたしはドロドロした中にいますけれど、
 それは、いずれは自分の経験として、
 その後の糧になっていくものだと、励まされました。
 エンジニアではあっても、つなげる仕事が求められるので。
 (季)


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読んでいらっしゃるあなたが
「つなげる仕事」に関して感じているヒントも、
今後は、ぜひ紹介していきたいと考えています。

ですから、今の仕事に関して
思うことを、ほぼ日までメールくださると、
たいへんうれしいんです。

次の「つなげる仕事」に
どのような人が登場するのか、も、
どうぞ、楽しみにしてくださいませ!
では、よい連休を。

2002-04-28-SUN

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