その1805 (2009-01-23)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


私の仕事は商品の出荷業務。普段、「出荷、出荷」と連呼している私が、今日は「このハガキお願いね」と頼まれまして、「投函ですね?」と確認しようとしたのですが、いつもの「出荷」という言葉と混じってしまい、「シュッカンですね?」と発してしまいました。誰もツッこんでくれませんでしたが、私ひとり、あの切ないクラクションの音が頭の中に響きました。(さようなら)


祖父が病気で入院していたときのことです。父の知人4、5人がお見舞いにきてくれ、その中のひとりが代表で挨拶してくださいました。「この度は○○さん(祖父の名前)が入院されたそうで‥‥」と神妙なかんじで挨拶は進んだのですが、「私たちも大変お世話になりましたので、今日はこうしてお参りに‥‥」と言いまつがってしまいました。場の空気が凍りついてしまいました‥‥。言いまつがってしまったおじさんは、「あのときは全身の血の気が引いたよ」と後から告白してくれました。(おじいちゃんを勝手にころさないでね)


友人達と食事に行ったときのことです。その日は夜から雪との予報でしたので、ロングコートにマフラー、手袋、帽子といういでたちで待ち合わせ場所に行きました。「あったかそうだねえ」との友人の言葉に、「うん、完全防弾装備だから!」と。たしかに冬将軍との戦いだけど‥‥。(完全防寒装備って言ったつもりでした)


以前、ラグビーの試合を見ていたときのことです。体格の良さのわりに動きが俊敏な選手が活躍した際、解説の人がこう言いました。「パワーもあって、走力もある。この走力を活かす手はない」「活かす手はない」って‥‥無駄って事ですか?可哀想に‥‥。実況の人も間違いに気がついていないようで、「そうですね」と相槌をうっていました‥‥。(南三之介)


彼女とスキーに行ったときのことです。長い距離を滑ろうとゴンドラに乗りました。ゴンドラは6人乗りで、私たちのほかに60歳くらいの夫婦と娘さんらしき家族3人の5人が乗り合わせました。その家族は一面の景色を眺めながら、あの山は?向こうは?など仲良し家族らしい会話をしていましたが、ゴンドラが山頂に近づいたとき、山頂付近の木々に雪が積もり白く凍っている様子を見て、その家族のお母さんが一言。「あら、きれいね。樹海!」家族はそれを放置。ゴンドラ内は何とも言えない沈黙に包まれました。笑いを我慢し、心の中で「そりゃ樹氷だろ!」とつっこんだのは言うまでもありません。(KT)


書類審査の仕事中、ふと視界に「続柄:魔王」という文字が見えた。んんっ、と思い見直すと「続柄:雇主」だった。それもなんだか。(しやうじ)

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