その2033 (2009-09-08)
すべての子どもたちは美しい名前を持っています。ひとりずつ、ひとつ、ひとりずつ、ひとつ、燃える命のような名前を。しかし、その、かけがえのない名前は、しばしばほかの誰かによってあっさりと「まつがわれて」しまうのです。そのような例を集めてお届けする、「名前の言いまつがい」特集。今日もいろんなパターンの「まつがい」がそろってますよー。


私の名前は「珠子(たまこ)」と言うんですが、よく「球子」と書きまつがわれてしまいます。学生時代に卒業記念にサイン帳を書いてとクラスメートに頼んだらたいがいのクラスメートは「たま子」と平仮名で書いているか書きまつがえているかでしたが、なかに「玉子」と書いたやつがいました。それって、どうなのかなぁ!?(悩める野良猫)


夕食を食べに行った時の事。かなり混んでいたので紙に名前と人数を書いて待っていました。しばらくすると店員に「2名様でお待ちの、しましま〜」と大声で呼ばれました。「島様」ですっ!まわりの人たちはなんと思ったことでしょう。(しまうま)


劇団で役者をしています。ものすごく真剣な、ピリッとしたシーンで、主人公「勇(いさむ)」の名を呼ぶ際に、「オサムッ!」とかっこよく叫んでしまいました。それ以来彼はオサムと呼ばれています。(オサムの母)


以前の職場に「○○ミノル」さんと「○○オサム」さんという同姓の方がいました。ある日、「○○さんお願いします」というクライアントからの電話を受けた同僚。「オサムでしょうか、ミノルでしょうか?」と聞き返すつもりが、ハキハキとした口調で「オサルでしょうか?」と。クライアントが何と答えたかは今となっては知るよしもありません‥‥。(オサムの元部下)


結婚する前、ちょっと昔の話です。病院の待合室で診察を待っていましたが、なかなか順番が来ません。30分も経ったでしょうか、いらいらしながら待っていましたがその間「ヤジマさん」は何度も呼ばれます。でもどうもその場にはおられないようです。「ヤジマ、あれだけ呼ばれるのになぜいないっ!」なかなか呼ばれない患者達満載の待合室にはだんだん険悪なムードが流れ始めました。呼び出す看護師さんまで怒りを含んだ口調で「ヤジマ○○さんっっ!!」と。○○は私の名前と同じです。もしやと思い、立ち上がって看護師さんのところへ行き手元を見せてもらうとそこには「ヤマジ○○」と私の名前が書いてありました。漢字にふりがなまでふってあったのにぃ。そんなまつがいされたことなかったのよぉ。診察室に入る時のいたたまれなさときたら。(今ではササキ○○)


幼稚園に入ったばかりの4歳の頃。クラスメイトに「クワタ」という苗字の子がいました。しかしどうしてもその苗字が覚えられなかった私は、ある日勇気を出して、本人にたずねました。「カブトムシさんだっけ?それともテントウムシさんだっけ?」どうやらクワガタと関連付けて覚えようとして失敗したらしい。彼女の困惑した表情が今でも忘れられません。(へいこ)

毎日更新の「言いまつがい」ですから、投稿だって当然、毎日募集中。お気軽にどんどんお寄せくださいませ。右の「投稿する」ボタンをクリックし、ことのあらましを簡潔に表して、過度に日本語を気にすることなく送信ボタンを押してください。それでは、また明日、お会いしましょうー。
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