その2075 (2009-10-20)
あるところに甲と乙があって、甲は乙の言ったことを誤解した。そして甲は乙に向かってとんちんかんな返事をしたのだが、偶然にもその返事は辻褄が合っていた。ゆえに乙はそれを都合よく解釈し、またしても甲へ返し、乙も受け、そのようなやりとりがしばしあった。やがて相互の誤解は明るみへ出て、ふたりは混乱ののち、大笑い。これがいわゆる「かみ合わない会話」です。どういうのかというと、こういうの。


会社から帰った夫が言いました。「はぁ〜参った。3時に録音してくれって頼まれた!」「そりゃ困るよね。3時にわざわざ?」「うん。君ならできると思ったから頼むって言われてさ。上司に言われたら断われないし」「でもさ、なんであなたが3時に起きないといけないの。自分で起きてやらないの?」「はぁ?このCDだぞ?」「だからさぁ〜、何で3時なの?」そう言ったら呆れた顔で「参事の○○さんから頼まれたって言ってるだろ!」って怒られちゃいました。よその会社の事はわかりませんってば。(さんじはおやつの時間)


結婚記念日。レストランで夜景を見ているときのことです。私「夜景ってさぁ、動かないからずっと見てると飽きちゃうね」ダンナ「え、上半身は動いてるでしょ?」私「は?上半身?」ダンナ「野球でしょ?打席でも動いてるよね?」私「や・け・い!なんで今野球の話なのっ!」しかも野球は全身を動かすスポーツだと思う‥‥。(結婚3年目)


小児科医をしています。お母様「寝てから1、2時間に咳がよく出るんです」私「寝入りばなによくお咳が出るんですね」お母様「いえ、鼻はでません!」(カナ)


十数年振りに東北に住む叔母を訪ねることになり、家までの道順を確認するために電話しました。「やまだひでいちストアのとこを曲がってね」「え?やまだひでいちストア?」「そう、最近できたの。赤い屋根の」「‥‥やまだひでいちストア?」「そう、やまだひでいちストア」これ以上聞き返すのは心苦しい。何の何衛門商店とかもあることだし、きっと古くからある商店が代替わりして移転して屋号も今風に変えたんだろう、と自分を納得させ叔母の家に向かいました。代替わりもなにも、角にあったのはヤマザキデイリーストアでした。(騙されたと思って東北弁で‥‥)


先日、ラスベガスへ家族で遊びに行きました。滞在先のホテルのお夕飯のバイキングで見かけたお金持ちそうな白人のナイスなオジサマとニギリ(にぎり寿司)コーナーの担当者との押し問答を目の前で見てました。オジサマ「私は寿司を食べたいのだけど、どれが寿司か?」(そこにはマグロや海老の握り、巻き寿司がズラ〜)ニギリ担当「これはニギリ。寿司とは違う」オジサマ「じゃぁ、日本の寿司っていうのは、どういうのだ?」ニギリ担当「見たことないからわからない」オジサマ「じゃぁ、このニギリっていうのは、日本食じゃないのか?」ニギリ担当「よくわからない‥‥」これが延々と続いてました。後ろでたまたま聞いてしまった私は、説明をしてあげたほうがよいのか、でも、それは、ニギリ担当のプライドを傷つけそうだし‥‥と考えた末、その場を静かに去りました。オジサマは、すっごく不服そうに、他の国の料理のコーナーに向かい、同行のお友達に、「ここに来れば、寿司が食べれると思ったのにな〜」と、とっても残念そうに、大声でぼやいておりました‥‥。(亭主は寿司シェフの妻)


私の父が某講演会に行った時のことです。会場の入口に居た案内係の方が、会場に入った父を追いかけて来て、「前があいてますよ」と言いました。父は「そうですか、ありがとうございます」と答え、前の座席に向かいましたが‥‥その方は「ズボンの前が開いてます」と言っていたのでした。(ちゃっくりん)

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