その2117 (2009-12-01)
さぁ、今日は「読みまつがい」の特集です。と、いっても、しばしばお届けしている、「おこと教室」を「おとこ教室」と読んだりするようなパターンではありません。なんというか、もっと逃げ場のない、はっきりとした「読みまつがい」です。具体的に特徴を述べるなら、「漢字をまつがえて読んじゃったよ」というパターンのエピソードです。名づけて「ほんとうの読みまつがい」。自分でやると、けっこう恥ずかしいかも。どうぞ、のんびりお楽しみくださいませー。


お水も注文するようなオシャレな店にて、友達が自分の水のボトルを手に取り、涼やかな声でラベルを読み始めました。「アルプスのぢぞこから湧き出る‥‥」その日からかれこれ10年経ち彼女も二児の母となりましたが、私からは「ぢぞこちゃん」と呼ばれ続けています。(地底)


日曜日は教会に通っています。聖書拝読の時、「主(しゅ)は言われた」のところを「主(あるじ)は‥‥」と読んでしまった人がいました。みんな、気づかないふりをしていました。「おぬしは」と読んだ人もいるらしい。(江戸時代か)


中学の国語の授業で当てられて教科書を朗読した時の事です。「床にお入り」という台詞をまつがって「ゆかにおはいり」と読んでしまいました。床板剥がさないと無理ですね。(うちはフローリング)


数年前のことです。母がラジオで朗読を聴いていたそうです。すると「床のあいだ」という言葉が聞こえました。前後の文から考えると、「床のあいだ」は不自然。というより、「床のあいだ」って何のことだろう。床下収納‥‥?母はそれから一週間も考えて気づいたそうです。「床の間」だ!!!(訓読みしちゃったのね)


課長が文書を片手に電話していました。「‥‥のゆうむ、‥‥のゆうむ、‥‥のゆうむ、この3点について調査依頼が来てるから調べてくれる?」何だろうと思っていましたがしばらくして机の近くを通った時、目にした文書には「‥‥の有無」と書いてありました。この課長、10数年前に一緒に仕事していた主任のときには何度教えてもカタカナの「ツ」と「シ」がよく書けなかったけど、営業所への転勤から帰って来たら「シ」は書けるようになっていて、人間進歩するんだーと思っていたのだけど‥‥。(それでも課長昇進)


大学時代の友人の話。第2外国語でフランス語を選択し、その授業中。一人一文ずつ教科書を読み進めていっていた時のこと。その友人に回ってきた文章は「moi.」。あまり得意ではなかったのだが、短い文章に彼は元気に言った。「もいっ!!」クラスが爆笑に包まれたのは言うまでもない。(もわもわ)


高校1年の時、現代社会の授業中、教科書を読まされた男の子が、「GNP(国民総生産)」を、おもいっきり「ガンプ」と読んでくれました。(マイマイ)

どのようなエピソードでも遠慮無く、唐突に、いつ何時でも、私たちにお送りくださいませ。「投稿する」ボタンをクリックし、ことのあらましをササッと書いてシュシュッとメールしちゃえばおしまいです。やってみると、けっこうカンタンですよ。それでは、また、明日ー。
ページトップへ
前へ 次へ
感想を送る    
ほぼ日のTOPへもどる