その2124 (2009-12-08)
すべての子どもたちは美しい名前を持っています。ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。ところが、その、燃える命ともいえる名前は、無遠慮な他者によっていともあっさりと「まつがわれて」しまうのです。あなたも、経験ありませんか?さぁ、そんなわけで今日は「名前の言いまつがい」特集。どうぞ、最後まで、お楽しみくださいませー。


内線電話で馬場さんに電話したとき、電話をとって部署名を名乗った人が馬場さんだとわかりつつも、「馬場さん、いらっしゃいますか?」と言ったつもりが、口から出たのは「ばばばさん、いらっしゃいますか?」だった。「(ばが)ひとつ多いです‥‥」と静かに突っ込まれました。それ以来トラウマでどうしても「ばばばさん」になってしまう私です。(馬場って苗字にはなれない)


私は旧姓が「臼井」。嫁に来て5年。毎日ウォーキングしている途中に「臼井」の表札が。その家を通る度に故郷を思い出してホンワカした気持ちに。でも、ある日気付いた。そこは「臼杵」さんだった!私の数年の望郷の念は何だったんだ‥‥。(なおすけ)


私の名前は「律子」と書いて「のりこ」と読みます。電話で説明するとき、「法律の『律』で、『のりこ』と読ませています」と説明するとたいていの方が「はい、法律の『律』ですね」と答えているにもかかわらず「法子様」と書いてきます。「法典」「法規」と勘違いして「典子様」「規子様」と書いてくるところもあります。法律関係で混乱するようです(一応全部「のりこ」と読めます)。なかにはカタカナで「リツ子様」と書いてくるところも‥‥惜しい。漢字で書いてくれたらよかったのに。一番悲しかったのは「曲子様」「津子様」だったかな。書きたかった漢字はわかるんだけど。(のりのり)


「佳織」を「住職」と間違えた方がいらっしゃいましたが、以前、とある県の人事課で働いていたときのこと、採用の応募書類の氏名欄に「○○住織」と書かれた方が。佳の間違いじゃないか、自分の名前を間違えるやつがいるか、不採用か、いや、おもしろいから採用、などと、決定権もない連中が騒いでいました。面接の時、係長が名前の由来を尋ねると、「出生届を受け付けた役場の係員が書き間違えた」が正解でした。22年間、ずっと聞かれ続けてきたんだろうなと思うと、気の毒で、おかしくて。もう30年ほど前のことですが、「佳織」に刺激されて思い出しました。(狂子でも凶子でもない京子)


姉の留守中に、友達らしき人から電話が掛かってきました。私「もうすぐ帰ると思いますので電話させますよ」友「じゃ、お願いします」私「お名前は?」友「なまえです」私「???えっと、名字は」友「名字が、なまえです」私「?」友「『生きる』っていう字と江戸の『江』で『生江』です」ああー、やっと納得。(君の名は)


友人の長女とうちの犬の名前は同じです。先日遊びに来た友人がうちの犬を「まいっ!」って呼びました。それは彼女の次女の名前です。(バンドリ)

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