その2293 (2010-05-26)
ぜんぶの子どもたちは美しい名前を持っています。ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。ところがその、燃える命ともいえる名前は、しばしば他者によって、あっさりと「まつがわれて」しまうのです。そんなわけで、今日の特集は、「名前の言いまつがい」です。最後まで、お楽しみくださいませー。


職場で私の隣の田口さん、電話で打ち合わせを終え、先方から書類を送ってもらうことになった。でも届いた宛名は「田茎(たぐき)様」になっていた。「あんだけ長い間話してたのに。しかもこんな名前あるか!」日頃穏やかな田口さんもややキレ気味でした。全国の田茎さん、もしいたらごめんなさい。(Orange)


緊張感ただよう会議の中で、お客さんの「ヤスダさん」のことを、「ヤクザさん」って言ってしまいました。(ちいえ)


私の苗字は「安藤」。小さいときから「あんどーさん」とさん付けながらもあだ名のように呼ばれてきた私。先日、そんな私を街で見かけた20年来の親友が呼び止めようと、大声で一言。「あんだーそん!」‥‥アンダーソン?誰?外人?(あんどーさん)


私の名前は「雅代(マサヨ)」です。この間、美容院での会計時になぜか「○○マリコ様〜」と呼ばれました。電話予約の名簿をみるとフルネームがカタカナで書かれてあり、来店したらやや太いペンで横線を引き、消していくという方法をとっていて、「マサヨ」の「サ」と「ヨ」の横棒にちょうど沿ったカタチで線が引かれていて、「マリコ」と読めたのです。受付の子のクセ字のせいもあったのですが新しい自分を発見したようで少しときめきました。(イメージは真理子)


姉一家がカナダに赴任していた頃、姪2人をスキースクールに入れようと電話で申し込み、一家で出かけたそうです。ところが、現地に着き、ネームプレートをもらうとき、下の子のが見つかりません。確認をとってもらっているうちに、「PAKAKO」と書かれたプレートが残っているのが見つかりました。しばらく姪は「ぱかこ」と呼ばれたそうです。(姪っこは貴子)


祖母の名前は「タマノ」です。入院したとき、ベッドには「ママノ」と書かれていました。びっくりして聞いたところ、実は戸籍上は「ママノ」だそう。出生届けを提出するときに、役所で間違って「ママノ」と記録されたということです。以来、「タマノ」を通称として生き通したおばあちゃん。明治生まれでした。(存命なら100歳余)


今日の17:55頃、ロフトにて。糸井さんの到着をいまかいまかと待つ行列に向かって店員さんが叫んだ!「細井重里のイベントはこちらの行列に‥‥」その場に並んでいたほぼ日好きの面々はみな、怒るでもなく、あ、言いまつがい、とほくそ笑んだとか。(おっくー)

最後のネタ、「言いまつがえた」理由が、じつは、私たちにはよくわかります。ロフト側のこの企画の責任者にあたる方が、「細井さん」とおっしゃるんですよ。たぶん、糸井とともにこの現場にいらっしゃったはず。で、店員さん、「細井さん」と「糸井重里」が混ざっちゃったんですね。あるかも、あるかもー。それはさておき、「名前」にかぎらず、あらゆる「言いまつがい」を私たちはお待ちしております。さぁ、「投稿する」ボタンをクリックし、記憶に残る愉快なエピソードをささっと書いてメールしてください。深く思い悩まず、どうぞお気軽に!それでは、また、明日ー。
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