その2600 (2011-03-29)
すべての子どもは美しい名前を持っています。 ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。 ところが、その、燃える命ともいえる名前は しばしば他者によってあっさりと 「言いまつがえ」られてしまうのです。 でも、さぁ、行くんだ。その顔をあげて。 今日は「名前の言いまつがい」。 あなたの名前はなんて「まつがわれ」がち?


私の苗字は、「もとむら(本村)」です。 九州には多い苗字なのですが、 関東ではめったにないせいか、 横棒のない、 「きむら(木村)」さんと 間違われること数知れず。 学生時代に全校集会で表彰され 壇上に上がったのですが‥‥‥‥ 「表彰状。きむら殿」 校長はみごとにまつがえてくれました。 (きむらじゃない)


はじめまして。 あたくしは「諭子(さとこ)」と言いますが、 以前通販で商品を電話注文した時に 「福沢諭吉の諭に子供の子です」 と説明したにも関わらず「○○諭吉子 様」と 宛名に書かれていました。 もうあたくしの名前じゃなくなっているし‥‥ そもそも名前として変だし‥‥ その後結婚して名字まで変なのになってしまいなんだかどうでもよくなってしまい最近ではわざと振り仮名をふらないで 相手がどう読むかニヤニヤしながら試しています。 (輸子)


父の名は「一喜」と書いて 「かずき」と読みます。 十数年前の事、市役所から文書が届きました。 宛先がカナで出力されてました。「○○インチキ様」 家族爆笑、当人憮然。でした。 (ゆきこ)


友人がホテルのフロントで、 「お名前を」と言われ、 「あ、高野です」と答えた。 フロント係が調べていたが、しばらくして、 「申し訳ありませんが、 アタカノ様のご予約は うかがっておりませんが‥‥」 と困ったように言ったそうです。 アタカノさんて、どんな字を書くのだろう‥‥。 (ピカちゃん)


私が初めて免許を取得したときのことです。 名前の「さ」の部分の漢字が間違って 佐賀県の「佐」になっていました。 元々は「沙」なので、似ても似つかない字面。 係の人も「全然違うじゃん、ごめんねぇ」と 訂正してくれました。 ‥‥そして、三年後。 初回講習を終えた私に渡された免許には また「佐」の文字が。 なんだろう、警察的にオススメなんでしょうか。 交通事故をおこしにくい画数とか‥‥? (実際は食べ物に困らない画数)


布目(ヌノメ)といいます。 布目を大声で呼ぶと、高い確率で 「井上」とも聞こえます。 妻が意識を失い救急車で 病院に搬送されたときのこと。 病院で対応してくれた看護婦さんが 妻の意識の有無を確認しようと、 妻の肩をたたきながら 「ヌノメさーん! 聞こえますか、ヌノメさーん!」 すると遠くのほうで 「はーい、待ってくださーい」 と声が聞こえました。 さらに看護婦さんは 「ヌノメさーん! ヌノメさーん!」と。 するとバタバタッという駆け足で、 もう一人の看護婦さんが 「呼びましたかっ!?」。 二人目の看護婦さんは井上さんでした。 身近に布目さんと井上さんのいる方は 試してみてください。 (妻は元気です)


私の名前は「玲子」といいますが 漢字の説明にいつも困ります。 「王様の王に命令の令です」 「王選手の王に令嬢の令です」 「王子の王に司令の令です」 どう頑張ってもなんだか高飛車です。 (冷子とだけは書かないで)

もちろん「名前」に限りません。 どんな「言いまつがい」でも 私たちに気軽に送ってみてください。 「投稿する」ボタンをクリックし、 その愉快なエピソードの 大筋をゆるゆるとタイピングし、 できたところでメールの 送信ボタンを押してください。 どちらさまも、お気軽にご参加をー。
ページトップへ
前へ 次へ
感想を送る
ほぼ日のTOPへもどる