その2663 (2011-05-31)
あるふたりが会話を交わしている。 何度かことばがやり取りされるが、 どうにもこうにも、かみ合わない。 同じテーマで話しているようにも思えるが、 じつはぜんぜん違うことについて 話しているような気もする。 さて、いったいどこにどんな原因が? そんな「かみ合わない会話」の特集。 どこにどんな原因があるかを 読みながら見つけていくのもたのしいかも。 最後までのんびりとお楽しみください。


選挙の翌日の職場での昼休み。 同僚に「選挙行ってきた?」と問うと、 「最近行ってないなあ」との返事。 最近?? と思いながらも、 行ってないなら話が続かないと思い、 「そうか‥‥」と返答すると、 「どこかいいところあった?」と、同僚。 「これといって、いいって 言うほどではないけど‥‥」と、あいまいな私。 すると、「今度一緒に行こうね」と。ん? 「選挙だよ?」 「ああ。銭湯かと思った」 今度、一緒に広いお風呂に行こうね。 (スーパー銭湯好きの二人)


今から20数年前のこと。 女子大生だった私は、当時鼻血がよく出て 止まらない状態になっていました。 心配になったので、 耳鼻咽喉科で診察してもらいました。 お医者さんが、器具で私の鼻を広げながら「どちらから」と質問したので、 「○○市から来ました」と応えたら、 「‥‥いやどちらの穴から出ているのかと」 と。 非常に冷静に言われました。 鼻も広げられていて、恥ずかしかった。 視界の端に笑いをこらえている 看護師さんの姿が見えました‥‥。 (はらちゃん)


テレビで吉本新喜劇を見ていました。 絶妙なボケとツッコミの後CMに突入。 その時伯母が感心したように 「本当にこの人たち 面白いノリ知ってるよねぇ」と。 まぁそうだろうなと思い「そうだね」と相槌を打ったその後。 伯母「おいしいよねぇ」 私「?(面白いノリで稼げて おいしい仕事って事かな?)うん‥‥」 伯母「切ってあるのより 大きいままのやつの方が おいしいみたいだよ」 私「???」 さすがに意味がわからず伯母の方を見ると、 先日行った韓国旅行で現地人の友達に もらったという海苔を食しているところでした。 「本当に向こうの人たち 美味しい海苔知ってるよねぇ」 だったようです。 「へーそうなんだ」 と素知らぬ顔で話を合わせました。 (志)


聞きまつがいというか、 テレビと私の心の中のかみあわない会話です。 バラエティー番組を テレビ画面を見ずに流していて 聞こえてきた若手俳優さんの 「趣味とかプライベート見せます」 みたいなコーナーで。 司会「趣味は何ですか」 俳優「貯金です」 私(へーえ、なんだか、あからさまというか、 正直というか‥‥) 俳優「いつもロケの時など 貯金通帳を持ち歩いてます」 私(え、それは 防犯上大丈夫なの?) 俳優「ロケ先とかの、知らないところでは とくに 醍醐味がありますから」 私(え、いろんな支店で 預金したりするの?) 俳優「先日、はじめていった街で迷子になって 地元の方に助けてもらいました」 私(銀行って、駅前とか大通りにあるような 気がするんだけどなんで?) やはりおかしいと思ってテレビ画面に目をやると 趣味は「ジョギング」で、持ち歩いているものは 「ジョギングシューズ」でした。 (みなぼう)


以前、夫と「かみ合わない」会話を してしまったので報告します。 野球の話をしていたのですが‥‥。 夫「伊良部、今度コーチらしいよ。 四国アイランドリーグ」 私「ふぅん」 夫「練習で投げたら150キロ近く出たんだって」 私「それなら、選手で投げればいいのにね」 夫「だから、投げるんだって。コーチで」 私「(なんか変だな‥‥) コーチなら、プロでやればいいのに」 夫「アイランドリーグはプロだよ」 私「いや、セ・リーグかパ・リーグってこと」 夫「それはムリでしょ。 だってもう40歳だよ? ブランクあるし」 私「(コーチだったら、 年齢はあんまり関係ないのに‥‥) あっ! 『コーチ』じゃなくて 『高知』か!」 夫「だから『高知』だって言ってるじゃん」 私「違う! 私は『コーチ』だと思って」 夫「だから『高知』だって。 四国にリーグができて‥‥」 私「私は『コーチ』って指導するんだと思ったの。 『高知』って県名ね!」 夫「?? だから『高知』で投げるって‥‥」 ここから、私がどう勘つがいしていたか、 説明するのが大変でした。 (クロ)


妹(14才)と 叔母(51才)が話しています。 妹「美和様(ドリカム)大好き!」 叔母「すごいよねぇ 美輪さん(美輪明宏)」 お互いに一方通行‥‥。 (くるまやさん)

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