その2667 (2011-06-04) |
プルルルルル‥‥ガチャ。 「もしもし」「はい、もしもし」 「Aさんのお宅ですか?」「いえ、違います」 「あ、失礼しました」「いいえ」ガチャ。 ‥‥というのが、いわゆる間違い電話ですが、 私たちがこれからお届けする 「まつがい電話」はひと味もふた味も違います。 なんていうの? もっとドラマティック? 読めばわかるさ、そのユニークさ。 最後までどうぞのんびりお読みください。 |
私が大学生の頃、携帯電話に深夜、 他県から電話がかかりました。 留守電を聞くと、かなりのご高齢の女性が、 「○○ちゃん、 おねえちゃんだけどねえ、 あんた明日ララさんが来るんだからね、 掃除しときなさいよ!」ガチャ。 ‥‥祖母なみに年の離れた 「おねえちゃん」からの電話。 妹さんが何も片付けていなくても 怒らないであげてください! (翌年にも怒った口調で、 「〜しときなさいよ!」系の 留守電が残されていました。深夜)
私が大学生だった頃の話です。 夜中に見知らぬ番号から 携帯に電話がかかって来ました。 (いやだなあ)と思いつつ、 電話に出てみると、全然知らないおじさんの声。「サユリかぁ?」 「違います」 どうやら自分の奥さんの携帯に かけようとしたようで、おじさんの方も 「おれの女房、こんな若い女の子の 声じゃないもんなぁ」と、困惑しています。 おじさんは 「090ーララララーララララじゃないの?」 と確認してくるんですが、 確かにその番号、私の携帯の番号なんです。 「それは私の番号ですよ」 「ええ!? おれ兵庫からかけてるんだけど」 「こっちは奈良です」 押し問答の後、おじさんは何回も番号を 確認するんですが、そのうちに、最初の番号を 「090」じゃなくて 「080」と言っていることに気付きました。 「わかりました! 080を090とかけ間違えてるんですよ!」 「‥‥そうかぁ! なるほど」 二人で納得して電話を切り、 その後おじさんは電話帳の番号を直したのか、 二度とかかっては来ませんでした。 今でも間違い電話を受けるたびに思い出します。 (もも)
子どもの頃の話ですが 小さな店を自営している家庭の子だったので 「はい、ララです。」 と姓を名乗り電話を取っていたものでした。 そこで、ときどき、 「ケイコさんはおられますか?」 「サブロウさんとお話したいのですが」等、 わが家と関係ないお名前の方にあてて 電話が掛かってきて、気味悪く思っていました。 というのも、わが家の姓は、 ハンコの既製品がないような 珍しい姓だったのです。 ある年、わが家に届いた年賀状が 謎の答えを教えてくれました。 「ララ県(市名書き忘れ)○○町‥‥」宛の そのハガキは、わが家と同じ姓の方宛で、 しかもその市はわが家と同じ市外局番‥‥。番地もわが家と同じだったのです。 ちょっとしたミラクルを感じた まつがい電話のお話でした。 (今は別に珍しくない姓)
私の実家には、 電話機が1階と2階にひとつずつあります。 弟と2人で留守番をしていたある日、 ふいに聞き慣れない呼び出し音が。 電話機を見ると「内線」が点滅していました。 しかし、私も弟も1階にいます。 不審に思いつつ、 おそるおそる受話器を取ると‥‥。 「もしもし?」「ニャー」 なんと、飼い猫が2階の電話のある部屋に 閉じこめられていました。 2人で大爆笑したのち、 無事に出してあげました。 内線を押したり受話器がずれたりと、 色々偶然が重なったんだと思いますが、 今でもかしこい猫として、 我が家の語りぐさになっています。 (ある意味、「まつがってない電話」?)
電話が鳴りました。「わたしミシンですが」 「は? どちらさまで。 もう一度‥‥お願いします」 「わたし、ミシンですが」 「ミシン??? ですか? えっと‥‥どちらさまで?」 「だから、 わ・た・し・み・し・んですが‥‥」 「えーと‥‥ミシンさん? えーと‥‥」 そばにいた母が怪訝に思って電話を替わるまで、 私のとんちんかんな応対は続きました。 なんのことはありません。 母がアルバイトをしていた 内職先の会社の名前が 「渡ミシン(わたしみしん)」というのでした。 私がまだ子どもだったころのまつがいでした。 (たまごー)
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